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Aside
まさか若利くんが電話をくれるなんて。
痛みなんて、嬉しさで吹っ飛んだ。
明日、アイコンの設定方法教えてあげようかな。
次の日、手首をみた英太くんから休み時間に質問攻めを受けたけど、丁度通りかかった若利くんに助けられた。
若利くんは、安静にするんだぞと一言添えて教室へ帰って行った。
｢俺、荷物とか運ぶからしんどかったら言って？｣
｢英太くんありがとう。平気だよ。｣
何度平気だと伝えても、英太くんの眉尻は下がったままだ。
マネージャーは皆を支えるためにいるのだから、支えられては困る。
放課後、更衣室で着替えを済まして部室へ入る。
少し時間が早かったかな。あるのは若利くんの鞄だけ。
あれ、タオル忘れてる。
ドリンクサーバーとタオルを持って体育館へ向かう。
体育館へはいると若利くんが1人で支柱を運んでいた。
『若利くん！手伝う！！』
私に気づいても、若利くんは顔色一つ変えない。
｢ありがとう。助かった。｣
若利くんなら1人で持てるだろう支柱を2人で仲良く持つ。
『若利くん、いつもこの時間からいるの？
終礼終わって3分くらいしか経ってないよ？』
｢担任が、牛島は部活にいけとうるさい。｣
『あーそうなんだ。』
強いって大変だなあと思いながら話を聞く。
周りから期待されるって、嬉しいけど、しんどいよね。
｢A、手は…｣
『もー！大丈夫だって言ってるじゃん！』
若利くんの言葉を遮って手をぐっと目の前に出してみせる。
今更ながら若利くんの身長は高い。
私が手を伸ばしても届かない。
支柱を立て終わったので、ネットを持ってこようと体育館倉庫に戻る。
ひんやりしていて薄暗い。
『若利くん、支柱カバーどこ？』
材質似てるしあのマットの辺かなあ。
｢Aっ！｣
若利くんに名前を呼ばれたかと思うと、次の瞬間体操用のマットの上に押し倒されていた。
若利くんの横には、時差で倒れてくる支柱カバー。
『びっくりした！』
支柱カバーから守ってくれたのなら、すごい過保護だと思うんだけど…
ふと若利くんの顔を見あげると、冷静な私とは正反対で
珍しく顔を赤く染めていた。
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ピンス(プロフ) - 面白いです！続き楽しみにしてます！！ (3月26日 9時) (
レス) @page21 id: a7fb103bed (このIDを非表示/違反報告)
ふみ - わぁ〜！！超イイ話です👍 高評価とコメントさせていただきま〜す (3月11日 23時) (レス) id: 567d5d614d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みあ | 作成日時：2024年2月22日 0時
