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イヤホンをつけて夜道をあるいた。
家は学校から徒歩20分くらいの場所。自転車使えばいいんだけど、私は歩くのが好きだから歩いている。
私、またバレーできるかな?できなくてもみんながしてる所見れるだけいいか!!
あの日以来、
バレーが出来なくなった日以来、1番の嬉しい日かもしれない。
ガチャ
『ただいまー!!』
帰ってきたのは20時過ぎ。お母さんも驚いていたようで
「こんな時間までなにしてたの?」
心配そうに聞いてくる。
『私、バレー部のマネージャーすることにした!』
「え?なんて?バレー?マネージャー!?」
お母さんは驚いてるみたい。その声を聞き付けたお父さんとお兄ちゃんが、白鳥沢がマネージャーとるなんて珍しいと感心していた。
『私また、バレーに関われるの!』
そう笑顔で伝えると、みんなは良かったねと言ってくれた。
夜ご飯を食べて、自室に戻る。
私は、部屋の隅のバレーボールのホコリを払ってお兄ちゃんに声をかけた。
『お兄ちゃん!対人パス!!オーバーなしね!』
1年ぶりのセリフに少しニヤつきながら庭に出た。
思ってたよりずっと、ボールは言うことを聞いてくれたし
アンダーだけでも十分使い物になった。よし、まだできそう。
マネージャーだとしても、ボールに慣れておいて損は無いだろう。これからは、お兄ちゃんだけじゃなくて部員のみんなにも相手してもらおうかな。
明日から、部活が始まるのがとても楽しみだ。
招待された「白鳥沢学園男子バレーボール部」なんて名前のグループLINEを見ながら、私は眠りについた。
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ピンス(プロフ) - 面白いです!続き楽しみにしてます!! (3月26日 9時) (レス) @page21 id: a7fb103bed (このIDを非表示/違反報告)
ふみ - わぁ〜!!超イイ話です👍 高評価とコメントさせていただきま〜す (3月11日 23時) (レス) id: 567d5d614d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みあ | 作成日時:2024年2月22日 0時