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「…終わった」
夫婦生活も何もかも。
気になって開けてみたら中身は全てがアダルトなビデオだった。
しかも自分とは全く真逆のタイプの子ばっかり。
テープの偽装をする気も起きずに剥がしたテープを閉じた箱の上にそっと置いて、上にはごめんなさいと一言書いた紙を置いた。
「そういえばさっきのビラ…」
電話番号も書いてあったが、すぐ近くみたいだし、まずはちょっと見てこようかな…
ということで夕飯の買い物がてら料理教室を覗く事にした。
料理教室からぞくぞくと女性が出てきた。
「それじゃお気を付けて〜」
さよなら〜と一人一人に柔らかい笑顔を向けている男性がいた。
「あれが先生かな…？」
ぱちっと目が合って声を掛けられる。
「ん…？見学希望の方？」
今日のレッスンもう終わっちゃったんですよ〜と申し訳なさそうに言われ、こちらまで申し訳なくなる。
「あ、いえ、ただ通りがかっただけなので…」
我ながら下手な言い訳だ。
ビラに書いてあった地図を見ながら来たのがバレバレだったのか、先生の視線が手元のビラに移る。
「あーっそれ照史からやろ？」
近所のお店に置いて貰おうと頼んだのに全部断られたから宅配のついでに配れって押し付けたん、あいつちゃんと配ってくれてたんや！なんて早口に言いながら手を握られた。
「あっ思わず手握っちゃいました…はは…」
つい嬉しくて、なんてはにかむ笑顔に釘付けになってしまった。
「旦那宛の荷物を届けて頂いた時に一緒にここを紹介して頂いたんです。」
「…ああ、そうなんですね。」
先生の指が私の指輪に触れた時に、一瞬寂しそうな顔をした。
「あの、奥さん、もしこの後空いてたら…」
なんとなくこのまま流されてはいけない、そんな気がして先生の言葉を遮った。
「いえ、夕飯の支度しないと！じゃあ今度は教室で、宜しくお願いします！」
今日は濱ちゃんの好きな物にしようと決めていたのに買い物中も先生の笑顔が脳裏を離れなかった。
「あーあ、行っちゃったか。」
奥さん、僕が貴女を奪ってみせますよ。
先生がギラギラとした瞳を向けていた事に、
この時の私はまだ気が付かなかった…
続く (更新停止中)
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しおぬ(プロフ) - 慧華さん» コメントありがとうございます。今日からまた少しづつ書き足して行きますので宜しくお願いします！ (2018年10月21日 18時) (
レス) id: fcf127824f (このIDを非表示/違反報告)
慧華 - 続き気になります！ 更新待ってます 頑張ってください！ (2018年10月20日 0時) (レス) id: 715b0fa1b5 (このIDを非表示/違反報告)
しおぬ(プロフ) - コメントありがとうございます！タイトル通りの展開になるよう頑張ります！ (2017年12月24日 22時) (レス) id: b921ee7138 (このIDを非表示/違反報告)
とびっ子民はえびえび(プロフ) - 更新応援してます！ (2017年12月24日 22時) (レス) id: 60ada5e59e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおぬ | 作成日時：2017年10月21日 18時
