【ナンバカ】南波刑務所恋物語【短編集】《リクエスト停止中》

願い【猿鬼】《3K猫さんリクエスト》 ページ33

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A
猿鬼の婚約者。5舎看守。
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【Aside】
ふふ、思い出すだけでにやけちゃう。

何のことかって？

そりゃあもちろん、猿鬼さんからのプロポーズのこと。

猿鬼さんからもらった指輪をもうずっと左手の薬指につけてる。

金剛石が輝く指輪を眺めてうっとりしていると、猿門さんが話しかけてきた。

猿門「お前相変わらずその指輪眺めてばっかだよな。
　 よく飽きねぇよな」

A「だって猿鬼さんからもらった指輪だもの。

　 見ているだけで幸せな気分になれるの」


猿門「Aは本当に兄貴のこと愛してんだな。
　 そんな奴がいる兄貴が正直羨ましいぜ。」

猿門さんはそう言ってニカッと笑う。


猿門「あ、これやるよ。兄貴と食べろよ。」

２つアイスを差し出された。

片方は私の好きな味で、もう片方は猿鬼さんの好きな味。

猿門さんは本当に優しいなぁ…。

A「猿門さん、ありがとう！」



A「猿鬼さん、猿門さんからアイスをもらったんです。
　 一緒に食べませんか？」

そういいアイスを差し出す。

猿鬼さんはアイスを受け取り食べる。

私は少しアイスを齧り、独り言を言う。

A「猿門さんは‥いい人ですよね。
　 もうすぐ猿門さんが私の弟になるんですね。
　 上司が弟だなんて、ちょっと不思議ですけどね」

猿鬼「それもそうだな」

素っ気ない返事をする猿鬼さんはとても優しい表情だった。


猿鬼さんは、私のことを何よりも大切にしてくれた。

そんな猿鬼さんがいてくれて…私は本当に幸せだなぁ…



この幸せが末永く続きますように…

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