告白ゲーム。【財前光】 (ページ44)

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39ゲーム。ページ44

謙也『おっ、2人一緒やったんか？』

部長がいないし、謙也先輩中心に練習してるのかな？

光と一緒にテニスコートにはいる。

『あ、はい。』

財前『…白石部長は？』

謙也『ん？あぁ、委員会やって。』

財前『…ほな、着替えてきますわ。』

『私もドリンク作ってきますね。』

謙也『おぅ！頼むで。』

何気なく離した手に、かすかに残るぬくもり。

部室にむかう光の背中を少しみおくる。

光が何を考えてるのかわからない。

もしかしたら、なんにも思ってないのかな。

遠山『？A！めっさぼーっとしてるで？』

『えっ？あ、ごめんね。笑、』

ユウジ『どうかしたんか？』

『いえいえ。何でもないです。笑、』

…とりあえず今は部活に集中しなきゃ。

何となく意識は光にむけて。

たんたんとマネ業をやった。

白石『すまんすまん、委員会が長引いてしもた。』

途中から白石先輩がきて。

部活終了。

…なんか今日はいろいろありすぎて…頭がまだ混乱してる。

白石先輩の想い。

千歳先輩の言葉。

光の優しさ。

全部が頭の中でぐるぐるまわって。

自分が手に入れたいのは。

求めているのは何なのかわからなくなってきた。

ただひとつ、たしかなことは。

光が好きだってことだけで。

それがどうしたと言われたら。

答えられない。

謙也『すまんけど、俺今日から清乃と一緒に帰るから！
また明日な！！』

校門にむかって走っていく謙也先輩。

すごく嬉しそうで何とも幸せな気持ちになったけど、……残ったのは、

白石『……。』

財前『……。』

『……。』

なんとも気まずい雰囲気。

ていうか…何で光、白石先輩のこと睨んでるの？

『あの、』

白石『ん？あぁ、帰ろか。』

『えっ？あ、はい。』

白石『ほら財前も。帰ろうや。』

普通に話して帰ったけど…。

これから毎日このメンバーで帰るんだ…。

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