告白ゲーム。【財前光】 (ページ27)

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25ゲーム。ページ27

そして放課後。

『図書室集合って…こういうことか。笑、』

告白の定番はだいたい裏庭か体育館裏って決まってる。

図書室のおっきい窓からは裏庭がよく見えるから謙也先輩は裏庭で告白するんだろう。

白石『謙也、ほんまに平気なんかなー。』

財前『めっさ心配っすわ。』

千歳『まあまあ。笑、謙也はやる時はやる男たい。』

白石『そぉか？……あ！来よったで！！』

全員で身をかがめて窓からのぞく。

少し窓があいてるのはたぶん白石先輩だな。笑、

よく声がきこえる。

清乃『どうしたの？謙也くん。』

謙也『あー…いや、』

清乃『？』

謙也『きっ、昨日楽しかったな！！』

清乃『えっ？あ、うん！またいこうね。』

謙也『お、おんっ！』

清乃『……。』

謙也『……。』

清乃『そ、それで…話って？』

謙也『えっと、…あー…、』

じ、じれったい！！！

頑張れ、謙也先輩！！！

顔を赤くする謙也先輩。

…よく見たら女の先輩も赤い？

白石『謙也～。ここで決めなかったら男やないで～。』

白石先輩の小声の思いと、いつの間にか私も手を合わせてた。笑、

テニス部みんなで見守る。

そんな私たちの思いが通じたのか、意を決した謙也先輩。

謙也『お、俺！…清乃のこと…っ、好きやねん…！』

清乃『えっ？！』

謙也『せ、せやから俺と…付き合うてくださいっ！！』

！

言った！！

沈黙がながれる。

清乃『あ、あの、えっと…私も。』

謙也『へっ？』

清乃『謙也くんと仲良くなったのも最近だし、まだ謙也くんの知らないところたくさんあるけど…。
謙也くんのこと、好きだよ。』

謙也『ほ、ほんまに？！つ、付き合うてくれるん…？』

清乃『うん。私でよかったら。よろしくお願いします。』

白石『おっしゃあ！』

『ちょ、先輩！静かにしないとばれますよ！』

財前『ほんまっすわ。部長、声でかすぎ。』

白石『そら親友の告白が成功したら嬉しいやん。』

そんな会話をして、笑い合う謙也先輩たちを見てた。

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