告白ゲーム。【財前光】 (ページ23)

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21ゲーム。ページ23

『あはは、金ちゃんらしい。笑、』

財前『ほんまあいつと同じ学年やったら頭おかしなってたわ。』

ゴミ捨てをして、光と千歳先輩を探す。

べつに2人っきりを避けてたわけじゃないけど。

先輩たちも何となく気をつかってたから、こうして前みたいに話すのが懐かしい。

変わったのはこの距離だけで。

心臓と頭がぐちゃぐちゃになってるのは変わらない。

この鼓動の音は光にはどうかきこえていませんように。

『千歳先輩…もしかしてもう帰っちゃったかな。』

財前『その可能性はあるな。笑、』

『あっち探してみよ。』

もう少しだけ。

千歳先輩を探すという口実で。

光と一緒にいたい。

広い四天宝寺中学校。

千歳先輩がいそうなところはたくさんある。

『……ねぇ、光。』

財前『ん？』

『…告白ゲームさ、次誰だろうね。』

財前『さぁな。まぁ俺は絶対負けんけど。』

『そういえば光ってじゃんけん強かったよね。』

「おしるこ飲みたい！」

財前「俺も。A、おごってや。」

「嫌だよー。今金欠だもん。」

財前「せやったらじゃんけんするか？笑、」

「いいよ！負けないもんねー♪」

ふと、そんな会話を思い出した。

結局光に負けたんだっけ。

財前『あれは俺が強いんやなくて……まぁええわ。』

『？』

財前『千歳先輩とか負けたらおもろそうやけどな。』

『たしかに。笑、
白石先輩とかは？みんなに優しいからアピールとか相手の人気づかなそう。笑、』

財前『……自分は？』

『えっ？』

財前『じゃんけん。負けたらどないすんの？』

『……わかんない。』

財前『曖昧やな。』

『……。』

財前『まぁ次は俺よりええ男みつけるんやで。笑、』

自分にむけられた光の笑顔に、なぜか目をふせた。

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