告白ゲーム。【財前光】 (ページ22)

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20ゲーム。ページ22

『白石先輩ー。千歳先輩は？』

白石『おらん？』

『はい。』

白石『さっきまでおったんやけど…はぁ、またどっかで油うってるんやな。』

『私、ゴミ捨てのついでに探してきます。』

白石『一緒にいこか？』

『えっ？あぁ、じゃあお願いしま『俺がいきますわ。』……えっ、』

びっくりした。

ほんとに。

光の不機嫌な声と少し驚いた顔の白石先輩。

財前『ちょうど千歳先輩に伝えたいことあったんで。』

白石『へぇ…。了解や。
まぁ千歳のことやからそこらへんにおると思うで。』

財前『…ほな、ちょっといってきますわ。』

光が少し強めに腕を握った。

部室をでるとき、白石先輩が顔を歪ませてるのが目にはいった。

『……。』

財前『…ゴミ捨てやろ？』

『えっ、あ、うん！』

財前『いくで。』

光の半歩後ろを歩く。

光にとっては意味がないのかもしれないけど。

一緒に行くっていってくれたことでやっぱり私は嬉しかった。

財前『…なぁ、』

『！なに？』

財前『謙也さん、うまくいってるんやろ。』

『え？…あ、うん！ゲームね！
本人は否定してたけどうまくいってるみたい。』

財前『あの人顔にですぎやわ。
テニスも絶好調やし。』

『わかりやすいよねぇ。笑、』

財前『俺が同じクラスやったら一発であてるわ。』

『あはは、光、勘鋭いもんね。
謙也先輩誰にも気づかれてないのかな？』

財前『さぁ？けど部長もなんも言わんし気づかれてへんのやろ。』

「鈍すぎやろ。」って言いながらかすかに笑う光。

久しぶりに、2人でまともな会話をした。

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