【丸井ブン太】雨色トライアングル【切原赤也】

雨10 ページ10

ー丸井sideー




『それでよー…、』




Aとの帰り道、俺はできるだけ赤也の話題をさけて明るい話をした。



Aが赤也のことを好きなのは知ってるし、赤也にも他に好きなやつがいるのは知ってる。




だから、Aの前で赤也が嬉しそうに好きなやつの話をすると何だか俺まで気まずくなる。





俺的にはAと赤也がくっついてほしいんだけどよ。

まぁ恋愛ってしょうがねぇよな。



そううまくはいかねぇ。





A『じゃあ丸井先輩、私こっちなんで。』



『おぅ。また明日な、』





最近、赤也はしょっちゅう好きなやつの話をするから正直、俺もどうしていいかわかんねぇ。


その話をやめろ。とも言えねぇし、楽しくきくきにもならない。




ただ、Aはそのせいでか悲しそうな顔をしてることがふえた。



俺だけじゃなく仁王とか幸村とか。


一応、テニス部全員で気をつけてる。




Aの前でできるだけ赤也が好きなやつの話をしないように。




『うまくいかねぇもんだな…。』





恋愛って難しいな。


好きなやつとかいないからよくわかんねぇけど。




しかしAも偉いよな。


ずっと赤也のこと好きだったんだろぃ？






『何とかしてやりてぇけど……、』




Aのために俺ができることってなんだ？


慰めるとかこうやって一緒に帰ることとか…そんぐらいしかないよな。




Aは俺たちの大事なマネージャーだ。




『何かねぇかな…。』





Aのためにできること。


なんかねぇのかな。


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