【丸井ブン太】雨色トライアングル【切原赤也】

雨39 ページ41

ー丸井sideー





Aの背中をみおくりながらマジ後悔。




『…やっちまった……。』






いきなりキスするとかなに考えてんだよ、俺！！！



Aすげぇびっくりしてたし。







『嫌われたよな…。』




せっかく前より仲良くなったのによぉ。




けど、あれはなんつーか、体が勝手に動いたわけで。




Aの顔をみてたらいろいろと我慢できなくなった。





優しく笑う顔。


近づいた時の赤くしたいつもと違う色っぽい顔。







『って言い訳だろぃ…。』








仁王『ブンちゃん、』



『！仁王！！』



仁王『俺のこと探してたんだって？』



『…あぁ、そうだった。幸村に探してこいって頼まれたんだ。』



仁王『げ、サボったのばれとったんか……ブンちゃん、』




仁王が俺をみてニヤッと笑った。





仁王『Aと何かあったんか？』



『なっ？！』



仁王『2人とも顔真っ赤ぜよ。笑、』



『べ、べつに何もねぇよ！！』



仁王『青春じゃのう。笑、告白ははやめにすることをオススメするぜよ。』



『！…お前、俺がAのこと好きなの…『知っとるに決まってるじゃろ。笑、』……マジかよぃ。』



仁王『ちなみに幸村も気づいとるよ。ブンちゃん、わかりやすすぎじゃ。』





うわ、だっせぇ…。

俺ってそんなにわかりやすいのか？






仁王『じゃ、俺は練習に戻るな。』



『お、おぅ。』






仁王が階段をおりてく。


…俺も練習に戻らねぇと。








『A、傷ついたよな…。』





好きでもない奴にキスされて。



赤也のこと、…まだ好きなんだろーな。



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