【丸井ブン太】雨色トライアングル【切原赤也】

雨38 ブン太END ページ40

……えーと、今何がおこってるんだろう。






階段でこけたところを丸井先輩が助けてくれて、何となく抱きしめられるような形になったんだよね。



まぁ、そこまではいい。




助けてくれてありがとうございます。だよね。







なのに今、目の前には丸井先輩の顔のどアップ。



うわ、イケメンだな。







ってそうじゃなくて。




丸井先輩の手はなぜか私の頭の後ろにあって、どんどん距離が近づいてる。


かるい「壁ドン」みたいになってる。







『ちょ、ま、丸井先輩…っ？』



丸井『……。』






たぶん逃げようと思えば逃げれたのかもしれないけど、なぜか体が動かなかった。



どんどん近づく距離。


自分の顔が赤くなっていくのがわかる。









気づけば、唇が熱かった。









何分間、キスしてたんだろう。



頭の中では「丸井先輩の顔ってやっぱ整ってるなぁ。」とかわけわかんないこと考えて。





丸井『……わりぃ。』






ゆっくり唇を離したあと、ばつが悪そうな顔をして丸井先輩が言った。







『あの…し、失礼しますっ！！！』




丸井『あ、おぃ！！』






頭が混乱してとりあえず逃げた。




『まだ熱い…。』






階段をおりてると仁王先輩とすれ違った。







『！仁王先輩！！丸井先輩が探してました！』



仁王『ブンちゃんが？わかった……A、顔真っ赤じゃがどうかしたんか？』



『な、なんでもないですっ！///』







走ってテニスコートにむかった。


たぶん、心臓がドキドキいってるのは走ったせいじゃない。




ファーストキスだったけど、嫌とかいう気持ちがなかったのはなんでだろう。


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ここからブンちゃんENDです！！

たぶんしばらく続きますw

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