【丸井ブン太】雨色トライアングル【切原赤也】

雨33 ページ34

ー丸井sideー




『なんか寝れねぇなー。』




つまんねぇし、Aに電話するか。







A『…先輩ってほんと暇人ですよねー。』



『う、うっせぇよ！』



A『ジャッカル先輩とかもたまには相手してあげてくださいよ？
最近、私ばっかに電話かけてきてるじゃないですか。笑、』



『…わかってるよぃ。』







なんか最近Aの声がききたくなるんだよな。





俺やっぱ好きなのかな、Aのこと。



…よくわかんねぇけど。







『…なぁ、A。』



A『なんですか？』



『俺さ、好きな人できたかもしんない。』



A『…へぇ。』



『誰か気にならないのかよぃ。』



A『きいたら教えてくれるんですか？』



『うーん。まだ教えらんねぇ。』



A『じゃあ時がきたら教えてくださいね。笑、』



『おぅ。』






そっからまたくだらない話をした。


やっぱAと話すのすげぇ楽しい。






正直、今、自分の気持ちがよくわかんねぇ。



Aには笑っててほしいし、俺が守ってやりてぇ。って思う。


あわよくば、赤也のことも忘れてほしい。なんて思ってる自分もいる。




『わっかんねぇー…。』






気づけば最近、あいつのことばっか考えてる気がするし。



好きだとしたらいつからだろ。


赤也に彼女ができてから？

それよりもっと前からか。







『…あ〜っ！！わっかんねぇー。』



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