【丸井ブン太】雨色トライアングル【切原赤也】

雨32 ページ33

友達『ねぇ、A！』



『なに？』



友達『丸井先輩ってさ、彼女いるの？』



『知らない。』






またかよ…。



最近丸井先輩と一緒にいるからこういう質問をめちゃくちゃされる。


この前なんて「付き合ってるの？」とかきかれたし…。




丸井先輩、なぜかわかんないけどモテるからなぁ。






丸井『Aー、帰んぞ。』



『はーい。じゃあまた明日ね！』






友達に手をふりながら教室をでる。



むかえにきてくれるのはありがたいんだけど、丸井先輩目立つから、注目が…っ！







丸井『なぁ、このあとなんか食いにいかねぇ？』



『えー。』





丸井先輩ってほんと食べるの好きだよね。笑、


部活がない日は毎日寄り道してると思う。






丸井『たまにはいいじゃん！』



『はいはい。笑、』






丸井先輩と歩きながらずっと気になってたことをきいた。





『先輩ってモテるのになんで彼女つくらないんですか？』



丸井『んー、好きなやつがいないから。』



『ふーん…。』





前に幸村部長にも同じ質問したら「興味がないから。」っていうなんともつまらないこたえがかえってきた。






『なんかもったいないですね。』



丸井『じゃあお前が彼女になってくれるか？笑、』



『あはは、いいですよ。笑、
丸井先輩と付き合ったら楽しそう。』





すごい太りそうだけどね。笑、





丸井『へっ？マジで？』






丸井先輩が目をみひらいてきく。



すごいびっくりしてるんだけど…。





『いやいや、冗談ですよ。笑、
なにびっくりしてるんですか。』



丸井『だ、だよなっ！』





変な丸井先輩。


いつもなら冗談ってつうじるのに。




そんなことを思いながら丸井先輩と近くにあった甘味処に入った。


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