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雨30 ページ31

ー丸井sideー




A『そしたら仁王先輩がー…、』





Aと登下校をするようになってか1週間ちょっと。



Aとは、テニス部の中でも仲良いほうだと思ってけど。




ぶっちゃけ、すげぇ楽しい。


べつに毎日がつまんなかったわけじゃねぇけど、今が楽しすぎる。






A『丸井先輩?話しきいてます?』



『あっ、わりぃ。きいてなかった。笑、』



A『もぅ…。笑、』



『そんな睨むなって!!な、もっかい話して?』



A『しょうがないなぁ…。』






Aが赤也のことをひきずってないとは思ってない。



つーか、そんな簡単に「忘れる」とか「忘れない」とか言えることじゃねぇし。


そういう問題じゃない気がする。




とりあえず俺にできることはこいつのそばにいることだと思うから。


…それに、俺がAのそばにいたいし。





けど、赤也がAを無視する理由がわかんねぇ。



そんなに「幼なじみ」って存在がでかいのか?


彼女がいるのに?




…わっかんねぇな。







A『先輩、はやくいかないと朝練遅れますよ。』



『おぅ!』






Aにせかされながらテニスコートまで走る。


今日はのんびりしすぎたぜぃ。






幸村『ギリギリセーフかな。』




A『もう、丸井先輩が歩くの遅いからっ!!』



『俺のせいかよ!Aの話が長かったからだろぃ。』



A『だって丸井先輩が話きいてくれないんだもん。』





そうやってふくれるAがちょっとかわいく見えたのはここだけの話だぜぃ。





幸村『はいはい、ブン太は練習。Aはマネ業にはやくとりかかってー。』



A『はーい。』





部室のほうにむかっていくAの背中を見送ってたら赤也と目があった。




丸井『…なんだよ、』



赤也『……べつに。なんでもないっす。』





『…お前さぁ、Aのこと気にしてる暇があったら彼女のこと考えてやれよ。』



赤也『!』



『勉強なら彼女に教えてもらえ。
いつまでも幼なじみに甘えてんじゃねぇよ。
Aはお前のじゃないからな。』






強く言い過ぎたかな。


…まぁ、いっか。


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幸村さら - この作品めっちゃ好きです!!ブンちゃんの優しさに惚れた(元から惚れてます) (2015年7月17日 15時) (レス) id: a3f591967a (このIDを非表示/違反報告)
綺羅姫 - 可哀想すぎて…(泣) ていうか、テニス部の皆優しすぎ!!それに泣けちゃう…… (2015年2月9日 20時) (レス) id: 22b58266a7 (このIDを非表示/違反報告)
クルエル(プロフ) - あおいさん» 本当にかわいそうだわwwww (2014年5月24日 8時) (携帯から) (レス) id: 3cb9714877 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 真紅さん» たしかにこれはちょっと悲しかったかも…。← (2014年5月23日 21時) (レス) id: 98e075a634 (このIDを非表示/違反報告)
レイラ(プロフ) - あおいさん» そうそうかっこいいからしょうがない←なんかドキドキの展開(((o(*゚▽゚*)o))) (2014年5月23日 20時) (レス) id: 417208228c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あおい | 作成日時:2014年5月7日 19時

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