【丸井ブン太】雨色トライアングル【切原赤也】

雨23 ページ24

赤也『おわったあぁぁぁ！！！』



『頑張ったじゃん。』



赤也『おぅ！サンキューなっ！』



『…赤也の補習が終わらなきゃ私が幸村部長に怒られるからね。
さっ！はやく部活いくよっ！！』



赤也『おぅ！！』








赤也と話しながらテニスコートにむかう。




赤也『A、機嫌なおったな♪』



『！そんなことないし…。』



赤也『ははっ、やっぱ俺にかまってもらえなかったからさみしかったんだな！』



『んなわけないでしょ。ほら、さっさといくよ。』






機嫌なおったのはあんたが優奈ちゃんと一緒にいないからね。




あーあ、頭の中から「淋しい」って言葉が離れない。


気持ちが死ななくても、そんな言葉なければ自分自身を苦しめることもなかったのに。







『幸村部長、遅れました。』



テニスコートで1年生に支持してる幸村部長に声をかける。




幸村『あぁ、赤也の補習だろ。毎回お疲れ様。』



『じゃあ私、仕事にとりかかります。赤也、しっかり練習してね。』



赤也『まかせとけ！』





…何気なくてテニスコートを見渡す。



フェンスの向こうにファンの子。

優奈ちゃんは…いないんだ。






丸井『おっ！A、やっときたか！』



仁王『待ってたぜよ。』



『…なんか先輩たち気持ち悪い。何をそんな気をつかってるんですか。笑、
もっと普通に接してください。』




いつもなら待ってたとか言わないのに。笑、





仁王『気なんかつかっとらんよ。
ただ俺はAを狙うなら今が一番じゃと思って。』



柳『失恋には新しい恋が一番というからな。』



！柳先輩いつからそこにいたんだ…。






『あはは。笑、仁王先輩ってばなんの冗談ですか。笑、』



幸村『そうだよ、仁王。Aは俺のだから。』



丸井『！幸村まで！んじゃー俺もっ！』



『じゃあ、ってなんですか。笑、ていうか先輩たち、はやく練習に戻ってください。』




先輩たちの冗談を笑いながらきいてた。



…慰めかたが間違ってるような気もするけど…ありがと、先輩。


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