37微炭酸 ページ38
ー仁王sideー
人に告白するのってこんなに勇気がいることなんだな。
不安でドキドキして、自分が何を言ってるのかわかんなくなる。
それをこいつは毎日俺にしてくれてたのか。
俺の腕の中で泣くA。
好きなやつをこんなに泣かせて最低じゃな、俺。
『A……、』
A『仁王…せ、んぱい。言うの遅い…っ！！』
『すまん。』
A『はぁ、』
泣きながら目をこするA。
たぶん、涙を止めようとしてるんじゃろ。
A『…先輩、』
『ん？』
A『…ほんとに嘘じゃないですよね？』
『…あぁ。』
A『仁王先輩の言葉、嘘っぽいです。』
俺が言ったセリフをまんま返したA。
『ほんとにすまんかった。思ってもないこと言って。』
A『なんであんなこと言ったんですか？』
『…嫉妬しとったんじゃ。お前さんと楽しそうに話す赤也やブンちゃんに。』
椎名が言ってた通り、まるで子供じゃな。
嫉妬して好きなやつにあたって。
Aは俺の言葉をきいて嬉しそうな顔で笑った。
A『あはは、』
A『仁王先輩大好き。』
いつもの、俺が見てた笑顔で笑いながらつぶやくように言った。
Aの笑顔を毎日見てたはずなのに、その言葉を毎日きいてたはずなのに。
無性に嬉しくなってさっきよりも強く、強く抱きしめた。
A『仁王先輩、苦しいよ。笑、』
『…待たせてごめんな。』
A『ほんとですよ！おばあちゃんになるところでした。笑、』
たくさんAのことを傷つけてきた。
泣かせたし、ひどいことも言ってきた。
あいつが気持ちを伝えてきてくれても、無視してごまかしてきた。
A『でも、今がいいならそれでいいんです。
仁王先輩、もう絶対離れませんから。』
ごめんな。ずっとお前さんに甘えてて。
仁王『あぁ。…絶対離さん。
愛しとうよ、A。』
腕の中でAが「これから毎日言ってもらおう。」って嬉しそうに言う声がきこえた。
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かるぴん(プロフ) - とても面白かったです！ (2021年3月7日 2時) (
レス) id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
苺 - はじめまして。仁王ってあの醸し出す色気からかこういうタイプの作品あまり見たことなかったので、見ててすごくキュンキュンして悶えてました。面白い作品をありがとうございます！ (2018年9月13日 17時) (レス) id: b70e13ff5f (このIDを非表示/違反報告)
美希 - 仁王は小さい頃ひっこしばかりしていたので、好いとぉよと言いますよ 学園祭の王子様の仁王を聞けば分かります (2014年7月25日 14時) (レス) id: bb1b229708 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - のももさん» すみません。こちらのコメント気づきませんでした。ご指摘、ありがとうございます。これから、って言ってももう書くことはないでしょうが気をつけます。 (2014年7月11日 19時) (レス) id: d4f41d3eb9 (このIDを非表示/違反報告)
のもも(プロフ) - あと他にも口調が違うところが多々あったので、気をつけてください。それで殿堂入りは正直腹がたちます。 (2014年7月2日 17時) (レス) id: d302579e3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおい | 作成日時：2014年4月25日 20時
