1微炭酸 ページ2
『〜♪』
体育の授業をぬけて、屋上につづく階段をのぼる。
べつに体育が嫌いなわけじゃないけど、しょうがないじゃん。
だって屋上に大好きな銀髪が見えたんだもん。
＊屋上＊
絶対ここにいるはず…。
屋上の扉を開けて、給水塔の上にのぼる。
『仁王先輩！！！』
寝ている顔もきれいだな。とか思いつつ思いっきり耳元で名前を呼ぶ。
仁王『っ！！！…A、お前さんいつか本当に俺の鼓膜をやぶくぜよ…。』
『えへへっ♪おはよーございますっ！！』
仁王『はぁ…、また来たんか。』
仁王先輩が呆れたように笑う。
こういう顔、好き。
『先輩が屋上にいるのが見えてきちゃいました！』
仁王『あのなぁ…、今は授業中じゃぞ？』
『仁王先輩に会えるためなら授業なんてくそくらえですっ！それに先輩だって授業サボってるじゃないですか。』
仁王『俺はええんよ。お前さんより成績いいし。』
確かにそれは何にも言い返せないけど…っ！
仁王『ほら、わかったら授業戻りんしゃい。』
『嫌だ。』
仁王『俺に付き合ってサボってたら高校進学できんぜよ。』
『そしたら飛び級して大学生になる。』
仁王『バカなこと言ってないで戻りんしゃい。』
確かにここ最近、天気がいいから仁王先輩と屋上でサボる日がふえてる。
まだ中1で入学してばっかなのに問題児扱いされてるし…。
『…わかりました。またきます。』
仁王『いい子じゃ。またな、』
ふわっと、仁王先輩のきれいな手が頭をなでる。
なんとも言えない、幸せな時間。
『あっ、仁王先輩！！』
仁王『ん？』
『好きです！！！！！』
仁王『わかっちょるよ。またな、』
『…はーい。』
屋上をでて、階段をおりながら考える。
今のはけっこういい感じの雰囲気で言えたと思ったのにな。
仁王先輩に恋におちてから、毎日会いにいくようになった。
なんとか顔と名前を覚えてもらって。
毎日「好きです。」って言ってる。
仁王先輩には流されるけど。
本気だし。
相手にしてないのもわかってるけど、本気だから。
『明日はもっと笑顔で言ってみよ……。』
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かるぴん(プロフ) - とても面白かったです！ (2021年3月7日 2時) (
レス) id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
苺 - はじめまして。仁王ってあの醸し出す色気からかこういうタイプの作品あまり見たことなかったので、見ててすごくキュンキュンして悶えてました。面白い作品をありがとうございます！ (2018年9月13日 17時) (レス) id: b70e13ff5f (このIDを非表示/違反報告)
美希 - 仁王は小さい頃ひっこしばかりしていたので、好いとぉよと言いますよ 学園祭の王子様の仁王を聞けば分かります (2014年7月25日 14時) (レス) id: bb1b229708 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - のももさん» すみません。こちらのコメント気づきませんでした。ご指摘、ありがとうございます。これから、って言ってももう書くことはないでしょうが気をつけます。 (2014年7月11日 19時) (レス) id: d4f41d3eb9 (このIDを非表示/違反報告)
のもも(プロフ) - あと他にも口調が違うところが多々あったので、気をつけてください。それで殿堂入りは正直腹がたちます。 (2014年7月2日 17時) (レス) id: d302579e3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおい | 作成日時：2014年4月25日 20時
