７『黒髪の彼』 ページ8
もうすぐで遅刻かと思われる時間帯にゆっくりと私は歩く。
「ふぁぁ…」
何回目のあくびだろうか。
角を曲がり、虚ろな目のまま進みたくない足を無理矢理動かしているともう1つ先の角から黒髪の立海生が飛び出した。
おかしいな、この時間に出るなんて、遅刻だろうか？
私が疑問に首を傾けていると、彼は急に後ろを向き、私の存在に気づいた。
？「アンタ！今何時か分かるか！？」
仕方なくスっとバックからスマートフォンを取り出し時間を確認する。
「えっと…8時5分」
？「8時5分！？やべぇ、遅刻する…！部活も遅刻したのに学校も遅刻したら…」
彼は何を想像したのか顔を真っ青にさせ、冷や汗をかきはじめた。
？「てかアンタはなんでそんなゆっくりしてんだ！？」
「…いや、私は別に遅刻しても構わないし…」
？「へぇ…じゃなくてよ！ほら、アンタも早く行くぞ！」
「わっ！？」
急に手を掴まれ、久々にらしくない叫びをあげた。
彼は運動部なのだろうか、かなり足が早い。
自分で言うのもなんだが私は足が早い方だからギリギリついていけている。
…それにしても、こんな本気で走ったの何ヶ月ぶりだろうか。
？「アンタ、女子なのに足早いな！運動部？」
何故か手を繋いだまま彼と並走している私は別に余裕がある訳では無いので首を横に振る。
？「ふーん…その制服、かなり新しいから転入生とか？」
普段から騙しに警戒しているのか知らないがかなり良いとこをついてきた。
素直に私は首を縦に振った。
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にぼし - 美空さん» ありがとうございます！早速更新してまいります！ (2018年4月26日 20時) (
レス) id: f8707c236f (このIDを非表示/違反報告)
美空 - 続きが気になります。更新楽しみにしてます！頑張ってください(^_^)応援してます！ (2018年4月25日 19時) (レス) id: 611dba761a (このIDを非表示/違反報告)
にぼし - オレンジプリンさん» ありがとうございます、頑張ります！ (2018年4月17日 21時) (レス) id: 497645a1bd (このIDを非表示/違反報告)
オレンジプリン(プロフ) - いえいえ。更新頑張ってください( ＾∀＾) (2018年4月17日 19時) (レス) id: 3847ff2748 (このIDを非表示/違反報告)
にぼし - オレンジプリンさん» 今気づきました、申し訳ございません…ご指摘ありがとうございます、手直しをしておきます。 (2018年4月17日 19時) (レス) id: 497645a1bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ガブちゃん | 作成日時：2018年4月13日 1時
