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2.女の子 ページ3

パチっ




?「…ンガッ」




男はパチリと目を開け、寝ぼけ眼をこすった。




?「…んー、…っあ!か、刀‼」





しばらくして我を取り戻した途端急いで立ち、覗き込んだ。




?「か、刀が出来てる…けど、どんな時間だったんだ…?とりあえず顕現してみるかな。」


ツツー…っと、刀を指先でなぞると、そっと霊力を込めた。




ぶわわっっ



大量の桜が舞い、ヒラヒラと落ちる。




女の子のような人型の人物は、パチリと目を開け、その美しい黄色の瞳で男を見上げた。





「…初めまして、主殿。私は秋水。…ああ、すいません。人型には慣れていなくって。」





よろっとよろけて、照れたようににっこり微笑んだ。



主殿と呼ばれた男は顔を赤らめて言った。




主「…か、か、可愛っ…!」




鼻を抑えると、秋水はさっと男の体を支えた。




秋水「だ、大丈夫ですか!?」




涙目になった秋水は男の肩を揺らす。


その度に彼女の胸がたゆんと揺れる。



主「お、おっふ、だ、大丈夫。あ、俺は審神者。とりあえず広間に行こう、な。」



秋水「…はい、わかりました!」



審神者は何故、彼女に胸があるのだろうと疑問に思いながら足を早めるのだった。









ガララッッ



と、音を立てて開いた襖。



その瞬間薬研が叫ぶ。



薬研「あっ、大将!近侍なのに朝起きたらいなかったからびっくりしたんだからな。それにもう飯の時間だぜ。……ん?どうした?」





審神者「あ、のな。皆。聞いてくれ!新しい刀剣が来たぞ!…それもバグなのか女の子の…!」





みんながバグという言葉に疑問を持っていると、審神者の背後から、ひょっこり顔を出した刀剣がいた。





「はじめまーして!秋水です!…えーっと、よろしくお願いします!」







そして秋水はペコリとお辞儀をした。

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作者名:あおい | 作成日時:2017年7月23日 20時

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