英雄は灯台もと暗し*jk* (ページ6)

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突然アイスクリームが食べたくなって、
コンビニへ出かけようとしたら過保護なジミンもくっついてきた。

さすが双子なのか、何も言わずにアイスクリームをかごに入れたら、
隣でジミンも同じアイスクリームを手に取ってて、二人で顔を見合わせて笑った。

「Aと考えてることが一緒なんて、嬉しいなぁ♡」

『私は嬉しくない。』

「そうかぁー、同じ気持ちなんてお兄ちゃんもうれしいよ♡」

ジミンの独り言を聞き流して、家路を急ぐ。
少し溶けた食べ頃のアイスクリームを思い浮かべていたら

「おぉ！ミン兄妹！」

思ってもない人の声。

『ホソク先輩！今帰りですか？』

「ううん、呑んでてね。これから二軒目に向かうとこ。」

『顔真っ赤ですよ？もうやめといたらどうですか？』

「大事な弟から相談事なんだ、断れないよ。」

にっこり微笑んだ顔は見たことない優しさで溢れてて、弟さんを大切にしてるんだろうな・・
って感じたのも束の間。

「そうだ！二人も一緒に相談にのってやってよ！」

『いや、私たち帰ってアイスを食べようと・・』

「それは大変！今すぐ食べちゃって！」

『何言ってるんですか？！』

フラフラと繁華街へ向かって歩きだした先輩。
しっかりと腕を組まれたジミンを置いていく訳にもいかず。

『どうする？』

「どうするもなにも・・弟さんに会わないと帰してくれなそうじゃない？」

ジミンと話していても先輩は見向きもしない。
だいぶ酔ってるみたいだ。
これじゃあまともに話しても聞いてもらえなそう。

「ホソク兄？その人たち、誰？」

「おっ！ジョングク！お前のために心の友を連れてきたぞ！」

「ホソク兄に話があるって、言ったよね？部外者連れて来ないでよ。」

「おい！兄ちゃんになんて口の聞き方だ！」

道端でいきなり始まった兄弟喧嘩。
困り果てる兄妹。
どうみてもカオス状態。