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『最悪だ・・』
あれからホソク先輩にきちんと話をして、今まで通りの気兼ねない関係に戻ったし。
それなのに・・
“今度彼を夕飯に招待したいんだ。一度ホソクに話してみてくれないか?”
そんな事を言い出したユンギ兄に、ジミンは一緒に反対してくれると思ったのに
“賛成!そうしよ!彼呑めそうだし、楽しくなりそう。”
ユンギ兄の味方してあっさり裏切った。
みんな嫌いだ。
「またぁ?今度はどうしたの?」
『先輩・・いえ、何でもな、』
「あ、もしかして夕飯のお誘いのこと?」
『・・え?どうしてそれを?』
ほれ!とみせられたのはジミンからのメッセージ。
私が誘わないであろうことまで読まれてる。さすが双子の兄。
ますます嫌いだ。
「ジョングクは基本家にいるから、いつでも連れ出せるし。あ、ほら噂をすれば。」
“いつ?肉食いたい”
彼からのメッセージをみせつけられる。
これはOKってことじゃん。
あーあ、終わった。
・
「こんばんはー!やぁA、お招きありがとう。」
先輩の嬉しそうな顔みたら、何も言えない。
先輩は悪くないってわかってるけど、きっとうまく笑えてない。
「・・お邪魔します。」
『来ていただけて兄達が喜んでます。』
今日も全身黒ずくめですっぽりフードを被ってる。
こんな風貌の人間が看病してくれたなんて、誰が信じるだろう。
「アンタは?」
『え?』
「迷惑だった?気を利かせろって、思ったんでしょ?」
『それ・・は、その・・』
気を利かせなきゃいけないのは私の方だ。
ウソでいいから迷惑じゃありませんて言えばよかった。
彼の傷ついたような表情にモヤモヤしなくて済んだのに。
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作者名:蒼しょこら | 作成日時:2022年7月29日 5時