塩ひとつまみ、砂糖少々。*yg* (ページ9)

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『ごめんね、ホソク。フォローありがとう。』

「いいですよ。Aさんも疲れてるでしょ？ユンギ兄のこともあったし、店長にいろいろ丸投げされてたし・・」

ホソクは私のよき理解者で、頼れる後輩。
店長がいない時はたくさん助けてくれる大事な存在だ。

ミンくんのサポートをお願いしたら、今では本当の兄のようにミンくんのことを慕っていて。
ミンくんもホソクのことを気に入ったみたいで、年下のホソクのいうことでも耳を傾けてくれる。

「Aさんがミス連発する日に立ち会えるなんて、光栄です♡」

『殴られたいの？』

「怖ぁーい♡A先輩ったらぁー♡」

こうしてさりげなく、私を元気づけてくれる。
彼がいると明るくなる。すごい才能をもってる、大切な同僚だ。

『うるさいから出ていって。これから苦手なパソコンとにらめっこの時間だからー！』

捗らないとわかっていたら前もって取り組んでいたけど仕方ない。

店長に頼まれた新しいレシピの手順作りに取りかかろうとしたら

「得意なヤツ連れてきます！」突然どこかへ出かけて行ったホソクがその道のプロとやらを連れてきた。

「俺、やりますよ。」

パソコンの向こう側からじっと見つめる瞳と目が合う。

あまり顔を合わせたくない人の登場に戸惑う。
どうしていいかわからなくて、目を逸らした。

「貸してください。」

パソコンをくるっと自分の方へ回して、私の手からレシピのメモを取り上げると
軽快な音を立てながらキーボードを叩く。

みたことのない真剣な表情のミンくん。
また胸がぎゅって締め付けられる。