塩ひとつまみ、砂糖少々。*yg* (ページ26)

今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:75,526 hit

＊26＊ページ26

そんなに経験のない私でもミンくんは恋愛上級者なんだろうなって感じる。
ミンくんから伝わる全てが私を酔わせてく。

「先輩？息してます(笑)？」

『してる・・よ？』

「ﾌﾌ(笑)でもめちゃめちゃ苦しそ。」

ゆっくりとほどかれた体は、疲れと気持ちよさが同時にやってきて
比例するように増していくから、息も絶え絶えなのに・・
ミンくんはまだまだ余裕な顔して私を見下ろしてる。

「先輩んなか、良すぎてずっといたい。」

『・・・バカ。』

「先輩だって、ずっとこのままがいいでしょ？」

そういってまた揺らされて、意識が飛びそうになる。
「まだダメ」って引き戻されては、また揺らされて・・を何度か繰り返すうち、ようやくミンくんの気が済んだみたいだ。

「もう・・いいよね？」

『私は・・終わりでもいい。』

「は(笑)？俺が不完全燃焼なんすけど？」

『・・知らないっ。』

閉じた瞼に落とされた唇は熱くて柔らかくて。

「締まった(笑)」からかわれて、尖った唇に重なる熱が高みへと連れ出す。

「もうっ・・先輩っ？」

体がぶつかり合う音と、荒い息遣いのなかでようやく聞こえたミンくんの苦しそうな声。
囁かれた言葉に、またミンくんを締め付けてる。

『ユンギくっ・・好きっ・・』

「ﾌﾌ(笑)・・俺も、」

快楽に溺れた頭は何も考えられないはずなのに、額に汗を滲ませたユンギくんを抱きしめて囁く。

『ユンギくんっ・・』

「・・Aっ」

何て言ったか覚えてないけど、ユンギくんの苦しそうだけど幸せそうな声が私を呼んでくれて、
幸せ過ぎて涙が溢れてた。