あざとさと、可愛さと、男らしさと。*jm (ページ8)

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初めて私の部屋に入ったくせに、遠慮なくシャワーを浴び始めたジミン。
普通の女の子なら期待する状況なんだろうけど、私たちの関係からしたら、そんな可能性ゼロだと言いきれる。

一応性別は女だけど、男友達みたいな存在なんだきっと。
・・って、残念がるのおかしくない？

「お先ー。あー気持ちよかった。Aちゃんも行っておいで？それから飲もー。」

『あ、うん・・いってきます。』

「行ってらっしゃい。」

私がブカブカで着てる部屋着はジミンにはピッタリで。
濡れた髪とか、いつもみえない筋ばった上腕とか、そんなところばかり目についてドキドキしそうになるのを、シャワーで必死に洗い流した。

・

“お姉はマジで色気ないんだから、このくらいの着ないと女子力上がんないよ？”
ジミンに唯一の部屋着を貸したために自分のものが無くなってしまったから
女子力高い妹から、誕生日にもらった露出の高いルームウェアを着る羽目になった。

空気に触れるところが多くて落ち着かない。

『ごめん、お待たせ。』

クッションを抱えてジミンのとなりに座る。
短い足は半分も隠れてないし、思ったより空いてる胸元もうまく隠せてるか心配。

『飲も！グラス持ってくる、』

「いらないから。早く乾杯しよ？」

「似合わない」って言ってくれないし、なんだかまた不機嫌になってるし、またジミンがジミンじゃなくなってて戸惑う。

もうこの際、かーっと飲んで忘れよう。

らしくなくハイペースで飲んだと思う。
いつもより気分がよくて、
抱えたクッションを放ってジミンにくっついたところで、
私の視点はひっくり返った。