あざとさと、可愛さと、男らしさと。*jm (ページ6)

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「困ったことがあったらいつでもおいで？」

高級コスメを「社割にしといたよー」破格値で売ったくれたホソクさんは見た目どおりとてもいい人で、
メイクの仕方や使い方をメモしたものまで用意してくれた。

『とても勉強になったし、自信にもなりました。自分で出来るか不安ですけど・・』

「大丈夫、練習あるのみだよ？僕はAちゃんがメイクに興味をもってくれたことが嬉しいよ。ありがとう。」

『こちらこそありがとうございました。こんな私に教えて下さって。』

「自分を卑下するのはダメ。女の子は誰でも可愛くなれる。その手助けをすることが僕たちの仕事の醍醐味でもあるんだから。」

男の人にこんなに優しくしてもらったことって、あったかな？ジミンの優しさとはタイプが違う。
そっと頭を撫でてくれる手のひらにドキッてする。

勘違いしてしまいそうです、ホソクさん・・・

「はい、そこまでー。行こ？Aちゃん。」

『何その態度！ホソクさんに失礼でしょ？！』

「ありがとーホソクさーん。またねー。」

さっきと全然態度が違う、失礼極まりないジミンに手を引かれる。
私ならぶん殴る態度なのに、笑顔で見送ってくれたホソクさん。
ホソクさんのお陰で疎かったメイクに興味をもてたし、自信も持てそう。

ジミンに感謝なんだけど・・なんだか不機嫌で。
こっちまでイライラしてくる。

『ちょっと！ジミン！何怒ってんの？！』

「怒ってないよ。」

『私がジミンの食べたいもの食べたから怒ってんの？子どもじゃないんだから！もうっ！』

ジミンの前に回り込んで、尖った唇にイチゴ飴を押し込んでやったら
いきなり吹き出して飴を吐き出しそうになったジミンの顔は、また赤らめてみえたけど？

「それ反則」って聞こえたのも全部、気のせいかな？