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『うん、よく似合ってる。』
「俺に?」
『うん、ジミンにしてもらってばかりだから、お礼だよ。』
「いいの?」
『私ピアス空けてないからもらっても困る(笑)』
いつものAちゃん節に、いつものようにときめく俺。
ホントに、ただただ嬉しい。
『私ね?ジミンみたいに言葉にしたり、態度にするのって得意じゃなくて・・』
「フフ(笑)知ってるよ?」
『少しでも気持ちを伝えなきゃって思うんだけど・・なんていうか恥ずかしいが勝っちゃって。』
俺のために、って頑張ってくれてたんだ。
あー、もう無理。
不安そうな唇に自分のを重ねる。
体を強ばらせてたAちゃんだったけど、何度も重ねる度にほどけてく。
俺に委ねつつも、そっと背中に手を回してくれる。
それだけで、気持ちが伝わってくる。
「ありがとう、Aちゃん。」
このまま腕に閉じ込めておきたい。
誰の目にも触れないように。
誰にも触れないように。
異常なくらい、Aちゃんが好きでたまらない。
「あー、このままヤりたいくらい好き!」
『ちょっ!ジミン!!』
「ベンチでシちゃおうか(笑)」
『なに考えてんの!!バカっ!!』
真っ赤な顔で俺を睨んでるけど、煽ってるだけだからね?
『でも・・』
「ん?」
『ここじゃなきゃ・・いいよ?』
誰になんと言われようと、離したくない。
こんなに可愛い彼女だから、
俺だけのものにしておきたい。
わがままな彼氏の嫉妬も、少しくらいなら許してくれるよね?
彼は無防備で、無自覚な彼女を溺愛する。 end.
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作者名:蒼しょこら | 作成日時:2022年4月30日 7時