第八十八話 ページ39
「起こさなかった理由あんのかな？もしかして誰か一緒に寝たいって密かに思ってた人がいるとか！？」
「有り得る〜。」
私は雀田さんと白福さんのやり取りにいたたまれない気持ちになる。
「ふぁー。」
眠そうに食堂のキッチンへと入ってきてお茶を取りだしたのは噂をしていた鉄朗さんだった。
「今日の朝食何？」
「だし巻き玉子とナスのおひたしに具だくさんの煮物に焼きジャケと味噌汁です。」
私は自然に振舞おうとするが鉄朗さんが私の耳元に顔を近づけてかぼそっと囁いた。、
「ちょっとは意識した?」
「はい…。」
「よし上出来。じゃまた後でな。」
それだけ言うと鉄朗さんは消えていった。
「なんの話ししてたの？」
「朝ごはん何かって聞かれてました。」
「そっかあ〜。」
食堂へとぞろぞろ選手が入ってくる。
選手の好みの分量に盛り付けていく。
「このくらい？」
「うす！」
「よくこんなに食べられるね、翔陽くん。」
「まだまだ育ち盛りなんで！」
次によそった影山くんもこんもりとお米を盛り付けた。
すごい食欲だ。
「そんだけ食べても栄養が成長に回らないってどういうこと？」
「＊☆%±✿✰✤¿」
「いや何言ってんのか全然わかんないから。」
試合が開始。
音駒はまず梟谷とから。
烏野は生川と。
23vs24で追いかけている状態だ。
生川の選手がスパイクを放つ。
そのスパイクは烏野のキャプテへと向かいレシーブを返す。
「乱れた！影山フォロー！！」
アンダーで影山くんがトスをあげる。
「日向！」
2枚ブロックに阻まれたスパイク。
「田中フリー！」
「おっしゃあ！！」
ここで知る初耳情報。
龍さんは田中さんと言うらしい。
スパイクがフリーで打たれるも狙いすぎたのかアウトになる。
23vs25で生川の勝利だ。
「うぁー！すんません狙いすぎたァー！！」
ペナルティへと向かう烏野。
だいぶ変わってきたように思う。
今のだってもし入っていたらデュースに持ち込めていたかもしれない。
今日も自主練だ。
私も参加しているが今日はまだ朝の1件から一言も鉄朗さんと会話をしてない。
メンバーに翔陽くんとリエーフを加えてやるのだが上手くいくだろうか。、
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 11人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒猫。(プロフ) - 黒月さんのハイキュー作品がめっちゃ好きです･･･(悶え)これから合宿どうなるのか楽しみすぎて夜しか眠れません!!更新頑張ってください！ (2022年1月7日 18時) (
レス) @page13 id: abf8c53ec1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黒月 | 作成日時：2019年5月3日 0時
