第八十七話 ページ38
京治以外の男子とはなかなか関わる機会がなかったから京治基準になってしまうんだけど、京治とはまた違ったかっこいさがある。
こんなこと本人には言ってやらないけど。
きっと調子に乗るに決まってる。
私は立ち上がり食堂へと行きご飯作りに向かおうとした。
しかしそれは鉄朗さんによって阻止された。
「あと少しだけ…。」
私はホールドされたこの状態をどうしようかと考える。
それ以前にハグのような状態になっているので私の心臓が持ちそうにない。
どうやって逃れられればいい？？
がっちり掴まれてしまっている。
するとモゾモゾと動きながら鉄朗さんが起きた。
他のみんなはまだぐっすりと眠っている。
「おはよう。」
鉄朗さんは起きて私を見つめるなり挨拶をしておでこにキスをしてきた。
私は頭が真っ白になり口をパクパクとさせる。
「ふっ…かーわい。」
「！！何言ってるんですか…寝ぼけてます？」
私は恥ずかしさのあまり早口になりながらそう言った。
「からかってないよ、本気で思ってる。」
真っ直ぐ私を見つめてくる鉄朗さんに私は顔を真っ赤にした。
すると鉄朗さんは私の頬に触れるなり首筋に顔を寄せキスマークを京治が付けた反対の首筋につけた。
私は思わずのけ反り隣で寝ていた夜久さんの布団のスペースに入りそうになってしまって咄嗟に鉄朗さんに引き寄せられる。
？？？？？
何がどうなってこんなことに…
私は抱き寄せられてさらに照れてしまう。
「て、鉄朗さん、あのち、近いです…。」
「だってこうもしねぇと意識してくんないだろ？」
「それってどういう…。」
「マネが料理作るんだろ？行かなくていいのか？」
「はっ！！行ってきます！」
私は部屋を出て食堂へと向かう。
「遅くなりました！」
「大丈夫だよ〜。」
白福さんに言われホッと心を落ち着かせた。
「昨日帰ってこなかったけどどこいたの？」
雀田さんに言われ私はえーと…と少し言いにくそうにしながら音駒のとこですと言った。
「男子の中混じって寝たの！？」
「雑談してたら私寝てしまったみたいで。」
「そっかあ、そりゃ仕方ないか。
マネの部屋まで連れてくるの大変だろうしね。」
「起こせばよかったんじゃない？」
清水さんがそう言う。
ごもっともです…。
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黒猫。(プロフ) - 黒月さんのハイキュー作品がめっちゃ好きです･･･(悶え)これから合宿どうなるのか楽しみすぎて夜しか眠れません!!更新頑張ってください！ (2022年1月7日 18時) (
レス) @page13 id: abf8c53ec1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒月 | 作成日時：2019年5月3日 0時
