愛してると言えない【HQ】 (ページ36)

今日:5 hit、昨日:165 hit、合計:4,490 hit

第八十五話ページ36

「うぇ……」

「おー！！」

「試合だァー！！」

こうも反応が違うことってあるんだ。

月島くんめちゃくちゃ嫌そう。

チーム分けをしたはいいものの…その…高身長が多すぎてバランスが崩壊している。

「あの…これすげぇバランス悪くないっすか」

「いーじゃねぇーか！昼間やれないことやろうぜ。」

「「うぉぉぉー！！！」」

後ろで木兎さんと翔陽くんが騒いでる。

試合開始。

「リエーフ、トス見てから飛べっつってんだろ！リードブロック！！」

「うぃっす！」

京治がレフトへとトスを上げて木兎さんへとボールが行く。

一方でリエーフは翔陽に的を絞ってブロックした。

月島くんが木兎さんのスパイクに合わせてリードブロックするが抜かれる。

フライングレシーブを鉄朗さんが行いネコチームのチャンスボールになる。

「ブロック極力横飛びすんな！間に合う時はちゃんと止まって上に飛べ！」

「はい！」

「チャンスボール！」

翔陽くんがアンダーで返す。

ボールは京治の元へと行きトスが上がる。

鉄朗さんと月島くんの2枚ブロックに翔陽くんが挑むもブロックされ失点。

月島くんはちゃんと止まって上へ飛ぶって言うことができ始めている。

ここで私は時計を見ててみんなに話しかける。

「そろそろ切り上げましょう。
食堂が閉まっちゃいます。晩御飯お預けになっちゃいますよ。」

「腹は減っては戦はできん！そんな時間か、片付け済ましてダッシュで向かうぞ！」

「走るほど切羽詰まってませんから大丈夫ですよ鉄朗さん。」

「そうか？じゃあ普通のペースで片付け終わらせちまおうちびちゃん、続きは明日。」

7人でぞろぞろと食堂へと向かう。

夕飯を食べ終え各々お風呂へと向かった。

お風呂上がりいつものスペースにいると鉄朗さんとリエーフと京治と木兎さんが歩いてきた。

「あ、ちょうどいいところに。A、ちょっと音駒の部屋まで来れる？」

「はい、大丈夫ですよ。」

「なんか肩凝りが酷くて休まった気がしないんだよね。」

「揉みましょうか？」

「あーお願いするわー。」

じゃあ2人ともまた明日、おやすみなさい！行きましょ、鉄朗さん。」

あれはどう考えてもAとの接触チャンスを用意しただけだろう。

Aとの関係を進めるためのきっかけに過ぎない。

宣戦布告された手前俺も負けてらんないな…。