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第六十二話 ページ13

それから六日後の土曜日。



私は音駒高校にジャージ姿でいた。





そろそろ時間のはずなんだけどなぁ?



タオルもスクイズも、スポドリの粉も救急箱も色々用意を早めにしたし、準備万端!





あとは選手が来るだけだ。



今回の合宿はたったの2日間。



しかし、夏休みに入れば長期の合宿がある。



それが終わるまでは私は音駒のマネージャーだ。





しっかり仕事しなきゃね。





「来んの早いな、おはよう。」



「あ、鉄朗さん。おはようございます。」



「おはよ…A。」



「おはよう研磨。眠そうだね…気をつけて歩きなよ?」





鉄朗さんとやって来た研磨。



その研磨は凄く眠そうで、フラフラと歩きながら、器用に目をつぶっては開いてを繰り返している。



目元を見ると少し薄らとついている隈。



私と研磨は昨日夜通信をして遊んでいたのだが、私は明日の為にと早めに落ちた。



けれど研磨はあの隈を見る限りでは、私が落ちたあとも続けていたようだ。





はぁ…ちゃんと寝てるのかな?



ぶっ倒れないか心配だ。





なんせこれから試合を何回も組むのだ。



体力は消費するし気分が悪くなってしまう可能性だってある。



その上寝不足なんて倒れる要素しかない。





大丈夫かなぁ…研磨…?





不安になりながらも、私はバスに荷物を運ぶ準備を始めた。





それが終わる頃には部員全員が揃っていて、バスへ乗る準備を各自していた。





「終わったやつから乗り込めー!」





監督の声が聞こえ、それによりぞろぞろとバスに乗り込み始めた。



が、一向に皆席に座る様子がない。





何かあったのだろうか?



私だけでも座っておこうっと。





私は乗り物酔いをしてしまう(たち)なので、窓側の2列目に座った。




窓の外には薄暗い早朝の学校。



私達以外には人がいないため、真っ暗な校舎。






不気味だなぁ…あの場にさっきまでいたって考えると鳥肌がたってしまう。





「よっしゃーー!!」





突然誰かの喜ぶ声が聞こえた。



後ろを見てみればジャンケンをやっていたと思われる皆の手が見えた。



そんな中、鉄朗さんだけがたった1人パーを出して勝っていた。





一人勝ちとか…凄いな?



十人弱で一人勝ちか…。



それにしても、なんのジャンケンをやっているんだか…。



そろそろ席につかない皆に監督がキレても可笑しくないよ?





そんな事を思いながらも私は体を前へ戻した。

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設定タグ:ハイキュー , 赤葦京治 , 黒尾鉄朗   
作品ジャンル:恋愛
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黒猫。(プロフ) - 黒月さんのハイキュー作品がめっちゃ好きです・・・(悶え)これから合宿どうなるのか楽しみすぎて夜しか眠れません!!更新頑張ってください! (2022年1月7日 18時) (レス) @page13 id: abf8c53ec1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒月 | 作成日時:2019年5月3日 0時

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