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プラスチックを作って間もなく、真空管も電線も出来上がったと報告があった。

それぞれを組み立てていけば、それは完成した。



「携帯電話、本体の完成だ…!」

「おぉおおお!」

『ストーンワールドで手に入れちゃったよ"電波"…!』

「いやあ、ほんとゴイスーすぎる…」



あとはマイクだな。と、千空がワインと焼いた海藻を一緒にお湯に溶かすと、宝石のような石が生まれた。



「ロッシェル塩っつってな音を電気に変える。これを適当な軽いもん…プラスチックのメガホンにでも貼り付けりゃ…」

『それでマイクになるんだ…?』

「ああ!ククク、vs司最終決戦に間に合ったな!

無限の彼方に声を届ける現代戦最強武器の爆誕だ!」



わああ!と村のみんなで喜ぶ中、コハクが、で?それをキャッチして聞くのは誰なのだ?と千空に聞いた。

………あ。



「『……』」

「いっけね☆もう1台必要だったわ」

「敢えて黙ってたでしょそれ。最初っから2台って言うとみんな作ってて心折れるから…」

『ま、まぁとりあえずこの1台目がちゃんと使えるか確認しようよ』



1台で出来るの?と尋ねてきたゲンに、かけるにはもう1台要るだろうけどね。と言えば千空も、電話としては通じるはずだと加えて言ってくれた。

科学倉庫からルリの神殿までコードを伸ばし、試してみることに。

本体はクロムたちのいる科学倉庫にあるため、私たちは彼らの声が届くのを待つ。



「ここまできて失敗…とかなったら俺ジーマーで泣いちゃいそう」

『マンガン電池800個ね…地獄だったもんね…』

「ククク、まだあと800個残ってるがな」



と、話していれば、ヤベーだろ科学はよ…!とクロムの声が聞こえた。

そんな彼の声を聞いて胸を撫で下ろす。

…よかった、成功して…失敗だったら私も心折れてたかもしれない…。

安心した旧現代組の千空・私・ゲンに対し、意味不明…と戸惑う村の人達。そんな中ルリが、まるでスピーカーですね。と微笑みながら言った。



『まるで…スピーカー…?』

「なんで知ってやがる?」



ルリ曰く、百物語に"スピーカー"という蜂が出てくるらしい。

――おしゃべりが大好きなスピーカーは墓石に針を刺すと死者の声をしゃべることができた。



『…脈絡がなさすぎる』

「ああ、知識継承にもなってねえし、存在意義が意味不明だ」

「怪しいね〜ジーマーで」

『それに、其之14…って"いし"…だよね。千空の誕生日にもなる』

「…!あの親父の墓標…墓地だ…!」

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たくあん(プロフ) - 八つ橋さん» こんばんは!コメントありがとうございます! 全部読んでくださってありがとうございます!!( ; ; )温かいお言葉凄くありがたいです!更新頑張ります! (2021年1月17日 23時) (レス) id: f926544a9e (このIDを非表示/違反報告)
八つ橋 - こんばんは、夢小説面白かったです、全部見ました、お身体にお気をつけて下さい。 (2021年1月17日 21時) (レス) id: ed846143d9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たくあん | 作成日時:2020年12月29日 21時

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