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「羨ましくなっちゃうの〜」



カセキが少し寂しそうな声色でそう呟いた。



「ワシはほら、昔から1人でずーっとモノ作り大好きっ子での〜〜。みんなから白い目で見られんように橋作ったり盾作ったり…おかけでこの歳で未だ現役扱いしてもらっとるが!」

『…』

「オホホ、正直ちょっち思っちゃうわけ。ワシにもモノ作りの仲間がおったらな〜なんて…」



…あぁ、そうか、強い者が上に立つこの村でその"強さ"に興味をなくせば、異端児と見られる可能性はあるわけだ。

"他とは違う"ことを個性だと説くのは簡単だが、受け入れるのは存外簡単ではない。カセキはそれをその身で感じてきただろう。

ましてや、自分と同じ者など簡単に現れるわけが…――。

きっと、そんな思いを抱えてきたはずだ。

何か、かけられる言葉はないだろうか、そう考えていれば、クロムが何言ってんだ?とカセキにつっこんだ。



「2人…いや3人もいんじゃねーか、カセキの爺さんにもモノ作り友達」

「オホ?3人?どこに?」

「ここに」



当然のように自分と、千空と私のことも指さすクロムにふふっと笑いを零す。



『…カッコイイね、クロム』

「!?な、なんだよいきなり…」

「よく俺の前で堂々と他の男口説けんなお前」

『他意はないし口説いてもないよ…。人として、好きだなって思っただけ』

「ククク、そうかよ」



なんてやりとりをしていれば、カセキは遠慮がちに、歳50近くも離れとるのに?と尋ねた。



「歳?なんか関係あんのかそれよ…?」

「…!」



ただ純粋で科学にひたむきな"現代"を生きる彼の言葉。

男も女も年齢も関係ない。科学は全てを平等するものだと知っているから。

だから、クロムは気にしない。どれだけ歳が離れていようがそんなこと(・・・・・)はどうでもいいのだ。

でも、カセキきとってはその一言が嬉しかったのだろう。涙を流しながら服を破いた。(それはしなくてよかったのに)



『カセキ』

「ん?」

『頼りにしてるね』

「オホー、ほんとAちゃんは煽るのが上手じゃの〜」

『ふふっ、煽ってないよ。私はあなたと、あなたの持つ腕を信じてるだけ』

「!」

『勇往邁進。さあ、みんなで頑張るよ』

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たくあん(プロフ) - 八つ橋さん» こんばんは!コメントありがとうございます! 全部読んでくださってありがとうございます!!( ; ; )温かいお言葉凄くありがたいです!更新頑張ります! (2021年1月17日 23時) (レス) id: f926544a9e (このIDを非表示/違反報告)
八つ橋 - こんばんは、夢小説面白かったです、全部見ました、お身体にお気をつけて下さい。 (2021年1月17日 21時) (レス) id: ed846143d9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たくあん | 作成日時:2020年12月29日 21時

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