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クロムの閃きとは探索用のヘッドライトだった。

珍しい鉱石を取りに行くためには松明では限界がある。そこで電球とバッテリーでライトが作れるのでは?という発想に至ったらしい。

…相変わらず勘がいいと言うか、閃きが凄いというか。

翌日、とりあえず1セット作れば、何が要る!?と食い気味のクロムに、特にねえ。と千空が言うと、わかりやすく落胆していたクロム。



『(ケータイの素材はもうあるのか…だったら行く必要性はないけどクロム行きたそうだしな…普通にどんな鉱石があるか気になる…)

…ねえ、クロム、いつも行ってる洞窟って何があるの?』

「おぅ!色々あるぜ!奥はまだ何あるかわかんねえけど…なんか欲しいもんでもあんのかよ?A、石に興味あったか?」

『…いや、珍しいのがあるなら…ってちょっと思っただけ』

「千空は!?ほんとにねえのか!?」

「あー…まあ銅は欲しいっちゃ欲しいな。次の鬼レベル工作でどんだけ浪費してもおかしくねえ」

「!じゃあ珍しい石と銅だな!まかせろォォ!」

「とっとと戻れよ。来週の年越しくらいまでにはな!」



そう言ってクロムを見送れば、科学チームはその鬼レベル工作に取り掛かる。

今度は一体何を?とワクワクするカセキとは裏腹に微妙に緊張する私とゲン。

…なんかもう、変に身構えちゃうようになったな…。



「コンピュータの卵を作る!電子のギア、真空管だ…!」

『!なるほど…真空管…』

「なるほど…!ってなんないからね!?いや、知ってるよ?名前は知ってるけど実際それが何なのって言われるとね…」

『私も楽器扱うのに真空管のアンプを使ったことあるだけだからその程度の知識だけど…要は電子の増幅とか整流するもの…なんだよね?』



若干不安になった為千空に話を振れば、ああ、と返事かきた。



「まあ今は電気の世界のギアだって思っときゃいい。ケータイの心臓部だ!」



そう言って千空とカセキが早速作り始めるが、電球の根元から割れてしまっていた。どうやら配線の膨張が原因らしく、設計図から見直すことに。

相変わらずのトライ&エラーを繰り返していれば、数日して大量の銅やらその他諸々を持って帰ってきたクロム。

彼からから銅を貰ってチューブを作り、再び試してみれば今度は銅のチューブに入ってる竹のフィラメントが燃え、それがあまりに一瞬でみんな言葉を失った。



『…大丈夫、トライ&エラーだよ』

「…あぁ…」

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たくあん(プロフ) - 八つ橋さん» こんばんは!コメントありがとうございます! 全部読んでくださってありがとうございます!!( ; ; )温かいお言葉凄くありがたいです!更新頑張ります! (2021年1月17日 23時) (レス) id: f926544a9e (このIDを非表示/違反報告)
八つ橋 - こんばんは、夢小説面白かったです、全部見ました、お身体にお気をつけて下さい。 (2021年1月17日 21時) (レス) id: ed846143d9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たくあん | 作成日時:2020年12月29日 21時

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