第188話 ページ11
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――それは戦国時代。
無惨をあと1歩まで追い詰めた、始まりの呼吸の
そして、彼らには全員に鬼の紋様と似た痣があったと…――。
「伝え聞くなどして御存じの方は御存じです」
「……」
『(…知ってる人は知ってる、か…師範は知ってたのかな…。悲鳴嶼さんは知ってそうな様子だなぁ)』
「俺は初耳です。何故伏せられていたのです?」
実弥さんがそう尋ねると、あまね様が事細かく説明して下さった。
当時は重要視されていなかった故か、痣についての伝承が曖昧な事、痣が出現しないことにより思い詰める剣士が出てしまう事、また継承自体が途切れた可能性もあるとの事で。
「…ただ1つ、はっきりと記されていた言葉があります。
"痣の者が1人現れると共鳴するように周りの者達にも痣が現れる"」
「始まりの呼吸の剣士の1人の手記にそのような文言がありました」
『(痣の者…私が初めて見たのは…)』
「今、この時代で最初に痣が現れた方…柱の階級ではありませんでしたが、竈門炭治郎様。彼が最初の痣の者」
…やっぱり。
戦闘中、度々目にすることがあったけど、火事場の馬鹿力みたく、120%くらいの力を出すとき、心做しか彼の額の痣が濃くなっていたような気がする。
確かなのは、遊郭での戦いだ。
『(あの時…炭治郎が頸を取ろうとしていた時だ…くっきりと赤い痣が出ていた…)』
「ですが、御本人にもはっきりと痣の出現の方法がわからない様子でしたので、ひとまず置いておきましたが、この度それに続いて柱の御三方が覚醒された。
御教示願います、甘露寺様、時透様、神凪様」
『(…って言われてもなぁ…私もあの時の事はあんまり詳しくは…)』
と、言葉に詰まっていれば、蜜璃さんが、はい!と元気よく返事をした。
「あの時はですね確かに凄く体が軽かったです!えーっとえーっと…
ぐあああ〜ってきました!グッてして、ぐぁーって!心臓とかがばくんばくんして耳もキーンてして!メキメキメキィッて!」
「『……』」
「……」
シーン…と驚く程静まり返ると、申し訳ありません。と畳にめり込む勢いで頭を下げる蜜璃さん。
…いや、でも感覚はそんな感じだった、うん←
「…痣というものに自覚はありませんでしたが、あの時の戦闘を思い返して見た時に、思い当たること、いつもと違うことがいくつかありました。
その条件を満たせば恐らくみんな痣が浮き出す。今からその方法をお伝えします」
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たくあん(プロフ) - なな号さん» コメントありがとうございます!貴重なお休みを使って読んでいただいて嬉しい限りです(;;)完結して数年してからもそう言っていただけてありがたいです!こちらこそ嬉しいコメントをいただきありがとうございます(*ˊ ˋ*) (10月31日 22時) (レス) id: 909cf7c15b (このIDを非表示/違反報告)
なな号(プロフ) - すごいいい作品すぎて休日一日使って一気読みしてしまった。そして鬼滅にまたハマってしまった。ほんと素晴らしい作品ありがとうございます‼︎感動しまくりでした! (10月25日 0時) (レス) @page49 id: 98aa855e93 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - あまねさん» コメントありがとうございます!1年前に完結している作品にコメントいただけると思ってませんでした!笑 嬉しい限りです!!(*^^*)ありがとうございました!! (2021年10月2日 22時) (レス) id: 514b72b12d (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 最初から最後まで一気読みしちゃった笑、、、待ってなんでこの神作に早く出会わなかったの?私バカなの?((((喧しいわ (2021年10月2日 18時) (レス) @page49 id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - ayaさん» コメントありがとうございます! 感動していただけてよかったです!!(*^^*)めちゃくちゃ嬉しいです!閲覧していただきありがとうございました! (2020年12月2日 12時) (レス) id: 5567af4702 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たくあん | 作成日時:2019年11月5日 23時