検索窓
今日:9 hit、昨日:33 hit、合計:719,611 hit

第159話 ページ27

.



『なんだ…それ……』

「上弦の陸が居なくなり、こちらとしても穴を埋めたいのだ」

「なら、お嬢さんをこっちへ引き入れれば、鬼狩りは減って強い鬼が増えて一石二鳥ってな」



いつの間にか傷が治っていた朱焔がそうあっけらかんと答えた。



「だから言ったろ?"お迎えに上がりました"って」

『そんなんで誰が行くか…!』

「決定権はお前にはない。来てもらう」



そこで会話が終われば、さっきよりも激しくなる攻防。

技を出せば出すほど息は上がり、精度が落ちていく。



『(何か乗せられてる気がするけど…仕方ない…)』



シィィ…と呼吸をし、全身へ血を巡らせる。



「お、漸く本気になった?目がヒトじゃないね」

「力を強化させたところで、結果は変わらん」

『ナメないでよねぇ。…氷の呼吸 漆ノ型 氷瀑』

「「!」」



かなり大きい規模の技を放てば、舞い上がる煙。周囲を警戒しつつ、次に備えれば、背後から近づく雰囲気。

ガキィン!



「やっぱダメか」

『…わかるよ、あと上だね』

「!」

「チッ…」



攻撃を防ぎ、一瞬の隙をついて再び技を出す。



『氷の呼吸 参ノ型 氷釈!!』

「血鬼術 鳥獣・火群(ほむら)!!」

「血鬼術 龍神・水蘭(すいれん)!!」



ドォォオオン!!!!



『(くそ、相殺しきれなかった…)』

「大丈夫?失血死しないでね?」

「生きて連れて帰らねばならんからな」

『…私の帰る場所はただ一つ…鬼殺隊だけだよ』

「そうか、何とでも言っておけ」



私の足を狙ってくる青琶と、腕を狙ってくる朱焔。

攻撃を繰り返して行く中で、奴らの連携が細かく、繊細なものへと変わっていく。



『(段々防げなくなってきた…!一旦距離を…!)』

「だよな。そろそろ距離を取りたくなると思ったよ」

『(しまっ…!)』



ギリギリで避けるも、右の太腿から流れてくる大量の血。



『(目の前が、クラクラする…!)』

「ほんとに失血死しそうだぞ、青琶」

「まあどうせ治る。さて、これで詰みだ」



刃が私の脚に振り下ろさる前に、咄嗟に血を飛ばし、ギュッと拳を作った。



『血鬼術 毒華!!』

「「!!」」

「くそがァ…!」

「…はやくっ…浄化を…!」

『はァ…はァ…』



鬼は毒の浄化を、私は傷を治していれば、全身が痺れてくる。



『(まただ…!やっぱりそんなに都合のいいものなんかじゃないから…!)』

「はっ…なんだ…鬼になってんじゃねえか…」

『だまれ…私は…!』

「A!」

第160話→←第158話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (646 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1529人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 原作沿い
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

たくあん(プロフ) - ひまわりさん» コメントありがとうございます!!(*´`*)嬉しいです!( ; ; )かなりの話数なのに!( ; ; )ありがとうございます!続編でも頑張ります!(*^^*) (2019年11月6日 12時) (レス) id: 217fb630d3 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり - コメ失礼します!一気読みしちゃうくらい面白かったです!続きを楽しみに待っています\(^o^)/ (2019年11月5日 23時) (レス) id: 22b40083c6 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - こね子さん» コメントありがとうございます!!めっちゃ嬉しい( ; ; )楽しんで頂けてよかったです!更新頑張ります!(*^_^*) (2019年11月1日 12時) (レス) id: 9978d450db (このIDを非表示/違反報告)
こね子 - すんごく面白いです!!今日、1話から一気読みさせて頂きましたが!先の展開が読めなくて続きが気になって仕方ない!!笑 更新楽しみに待ってます! (2019年10月31日 21時) (レス) id: 22b40083c6 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - ゆりかもめさん» コメントありがとうございます!(*^^*)めちゃくちゃ嬉しいです!!( ; ; )リクエストもありがとうございます!余裕が出てきたら書かせていただきますね!!(*^^*) (2019年10月27日 19時) (レス) id: 4fbafed690 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:たくあん | 作成日時:2019年8月9日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。