第144話 ページ11
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テメェらの倒し方は既に看破した!と叫ぶ天元さん。
彼曰く、二人同時に頸を落とすとのこと。
『(成程…だからもう1人の鬼は堕姫以上に禍々しい感じがするのか…)』
「グワハハハ!なるほどな!簡単だぜ!俺達が勝ったも同然だな!!」
伊之助がそう言うと堕姫も鬼もニヤリと笑った。
「その"簡単なこと"ができねぇで鬼狩りたちは死んでったからなあ。柱もなあ、俺が15で妹は7食ってるからなあ」
「そうよ!夜が明けるまで生きていた奴はいないわ!長い夜はいつもアタシたちを味方するから!」
どいつもこいつも死になさいよ!!と堕姫が言うと、帯が私達に襲いかかる。
…その瞬間、雷の如く速い動きで帯を斬り、屋根の上へと飛ぶ善逸。
『天元さん、私と善逸と伊之助で堕姫の元へいきます。あっちの鬼は頼んでいいですか?』
「あぁ、派手に任せろ」
『…炭治郎』
「?」
『炭治郎なら、大丈夫だから』
「…!」
何故かその言葉が出た。理由はわからない。でも、どうしても彼を鼓舞しなくちゃいけない気がして。
…あぁ、また頭の中がぐちゃぐちゃになりそう。だめだ、集中だ、今、この瞬間を。
『いくよ、伊之助!』
「俺の前を行くんじゃねえ!!」
善逸に続くように屋根の上へと飛べば、堕姫の額には陸と刻まれた目が浮き出ていた。
『(三つ目…また何かの能力か…!!)』
「死ねぇ!!」
無数の帯が私達に襲いかかるのと同時に、下にもドドドド!と落ちていくのが見える。
『まさか…!』
「くそっ…!」
『!善逸!伊之助!』
…くそ、下に落ちる帯まで捌ききれない…!
『(とりあえず、今はこっちだ…!!)
氷の呼吸 壱ノ型 氷雨!!』
動き回る帯を壱ノ型で捉えていくも、帯は次々に増え私達を攻撃する。
『キリがない…!』
「だぁああ!鬱陶しい!!」
「…つっ!」
『善逸!!』
堕姫の攻撃が思ってた以上に速い上、一撃の重みが凄いんだ。刀で受けきれてない。
『(私がどうにかしなくちゃ…)』
帯の攻撃をスルりと躱しながら、徐々に間合いを詰めていけば顔を歪ませる堕姫。
「鬱陶しいわね!!お前は引っ込んでろ!!」
『氷の呼吸 肆ノ型 氷肌玉骨!!』
私が技を出し、2人も後に続こうとするも、すぐに帯で牽制してきた堕姫は声高らかに言う。
「アハハハハッ!全部見えるわ!アンタたちの動き…兄さんが起きたからね!これがアタシの本当の力なのよ!!」
『クソがっ…!!』
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たくあん(プロフ) - ひまわりさん» コメントありがとうございます!!(*´`*)嬉しいです!( ; ; )かなりの話数なのに!( ; ; )ありがとうございます!続編でも頑張ります!(*^^*) (2019年11月6日 12時) (レス) id: 217fb630d3 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり - コメ失礼します!一気読みしちゃうくらい面白かったです!続きを楽しみに待っています\(^o^)/ (2019年11月5日 23時) (レス) id: 22b40083c6 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - こね子さん» コメントありがとうございます!!めっちゃ嬉しい( ; ; )楽しんで頂けてよかったです!更新頑張ります!(*^_^*) (2019年11月1日 12時) (レス) id: 9978d450db (このIDを非表示/違反報告)
こね子 - すんごく面白いです!!今日、1話から一気読みさせて頂きましたが!先の展開が読めなくて続きが気になって仕方ない!!笑 更新楽しみに待ってます! (2019年10月31日 21時) (レス) id: 22b40083c6 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - ゆりかもめさん» コメントありがとうございます!(*^^*)めちゃくちゃ嬉しいです!!( ; ; )リクエストもありがとうございます!余裕が出てきたら書かせていただきますね!!(*^^*) (2019年10月27日 19時) (レス) id: 4fbafed690 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たくあん | 作成日時:2019年8月9日 0時