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第131話 ページ45

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「そういう事じゃねえ。とりあえず一旦引いて手当てを……」

『……』

「オイ、A」

『はい……!』



名前を呼ばれたと思えば、グイッと掴まれた左腕。

プルプルと震え、ロクに力の入らない左腕からは血がボタボタと滴り落ちる。

ぎゅっと握られ思わず顔を歪めれば、天元さんが目を見開いた。



「……自分でやったのか」

『……離してください…。正直、耐えられる気がしません…』



グッと下唇を噛みそう言うと、分かった。と返事をした天元さん。

私から離れたかと思えば、今度は力強く抱きしめられる身体。



『えっ、ちょっ、天元さん!だから!離れてください!』

「血が欲しいなら俺のをやる」

『っ、ダメです…できません…』

「じゃあどうすりゃ戻る」

『勝手に治ります。1人にしてください』

「嘘つけ」



抵抗しようと力を込めるも、腰に腕を回され、ぽん、ぽん、とゆったりと頭を撫でられる。



「俺が抱きしめたいから抱きしめてる。それでいいな?」

『……良くないですよ…』

「文句言うんじゃねえ。俺は宇髄天元様だぞ?」

『なら私は神凪A様ですよ』

「うるせえよ」



一定のリズムで頭を撫でられ、耳からは天元さんの心音が聴こえてくる。

…ああ…興奮していた身体が冷めていく感じがする……。



『(優しくて気持ちいい…ヒトの温もり…)』

「…お休み」



天元さんが私にそう囁くと、いつの間にか私は眠っていた。



――――――



『……』



目を覚ますとそこは蝶屋敷だった。

…あぁ、あの後天元さんが連れて帰ってくれたのか…。



『(昨日の傷はほぼ完治してる……また回復の速度上がったのかな…)』



はぁ…と溜息を吐いた時、キャアア!となほちゃんの悲鳴や、何人かの騒ぎ声聞こえた。

何事かと思い、近くに置いてくれていた日輪刀を持って声の方へ行けばあらぬ光景が目に飛び込んできた。



『なっ…にしてるの…?』

「「A/さん!!」」

「げっ…」



…えっ…?なんで、天元さんがアオイとなほちゃん担いでんの?どういう構図なのこれ?



「A!丁度よかった!傷は平気か!?今大変なんだ!アオイさん達が人攫いに!」

『……は?人攫い??』

「そうなんです!あの変態に!」

『変態……』



と、そこでパチリと天元さんと目が合い、冷ややかな視線を送った。



「おい待て!勘違いすんじゃねえ!つーかお前は察せよ!女の隊員が必要な事をよ!!」

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月花 - 善逸との絡み入れて欲しいです (2020年1月23日 7時) (レス) id: a919e6fca7 (このIDを非表示/違反報告)
月花 - 大正コソコソ話!夢主は鬼殺隊に入り始めた頃任務がキツくて来世は隠に入ろっかなと思ったらしいよ (2020年1月23日 7時) (レス) id: a919e6fca7 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - 星廻さん» コメントありがとうございます!!(*´-`*) シンプル!笑 嬉しいです(*´`) (2019年10月19日 0時) (レス) id: 3900fac987 (このIDを非表示/違反報告)
星廻 - すきです! (2019年10月18日 23時) (レス) id: 345c689636 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - 廻那さん» コメントありがとうございます!!更新頑張っていきます!(*^^*)ああああ、ご指摘ありがとうございます( ; ; )すみません( ; ; )すぐ訂正します( ; ; ) (2019年8月10日 1時) (レス) id: 81b06921bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たくあん | 作成日時:2019年7月13日 18時

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