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第123話 ページ36

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「ありがとう」

『え?』



煉獄さんのお見舞いに来た時に、言われた言葉。



「助けてくれた事もだが…ちゃんと戻ってきてくれてありがとう」

『…!』

「傷は大丈夫か?」

『はい。綺麗に治りました。…こういう時は鬼の身体に感謝しないといけませんね』



善逸は約2週間で完治の怪我を、私は傷も出血も善逸より酷かったのにも関わらず、4、5日で傷は完治した。



『…ねえ、煉獄さん。私、ダメです』

「…」

『また暴れてしまいそうで、刀を握るのが怖くなりました』



…あの時、理性がなかったら、確実に善逸を殺していた。殺していてもおかしくなかったんだ。



『でも…刀を握らなくても…鬼に勝ててしまう事が何よりも恐ろしい…』

「!」

『私は…もう……』



グッと唇を噛み締め、拳を作った時だった、

グイッ!と力強く顔を上げさせられる。



「君は記憶を失ってから随分泣き虫になったな!」

『!?』

「不本意だろうが、そうやって俺に全て話してくれるのが嬉しい。1人で抱え込んでいた前よりも、確実に強くなれるぞ」

『…っ』

「心配せずとも、鬼殺隊は君の味方だ。大丈夫。君が人を殺めることは絶対にない。させたりしない」



力強いその言葉に、うる、と目に涙を溜めれば、ははっ、と笑われる。



「本当によく泣くな!」

『うぅ…!』

「全く…俺も早く傷を治さねばな」

『…?』

「泣いてばかりのAの涙を拭ってやるくらいしか出来ないようじゃ、情けないからな」



そう言って私の涙を優しく拭う煉獄さんは、太陽のような眩しい笑顔だった。



「それに、君に想いを伝えてしまった手前、あまり情けない姿は見せれんからな」

『!』

「まあ、床に伏せているだけでも十分情けないのだが…」

『……いえ』



私の両頬を包む手にそっと触れると、煉獄さんの温もりが伝わる。



『…こんな私を励ましてくれるんです。情けなくなんてないです』

「!」

『こちらこそ、いつもありがとうございます。もっと、強くなれるよう頑張ります』



そう言えば、私をじっと見て固まる煉獄さん。



『?煉獄さん?』

「A、キスしていいか?」

『…へ?』



頬にあった手は、一瞬で頭の後ろと腰に回り、ぐいーっと煉獄さんに引き寄せられる。



『え、あ、あの!』

「A」

『っ!』



名前を呼ばれた時だった。



「煉獄さん?何されてるんです?」

「……胡蝶…」



綺麗な笑顔のしのぶさんはいつもの3割増で怒っていた(らしい)

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月花 - 善逸との絡み入れて欲しいです (2020年1月23日 7時) (レス) id: a919e6fca7 (このIDを非表示/違反報告)
月花 - 大正コソコソ話!夢主は鬼殺隊に入り始めた頃任務がキツくて来世は隠に入ろっかなと思ったらしいよ (2020年1月23日 7時) (レス) id: a919e6fca7 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - 星廻さん» コメントありがとうございます!!(*´-`*) シンプル!笑 嬉しいです(*´`) (2019年10月19日 0時) (レス) id: 3900fac987 (このIDを非表示/違反報告)
星廻 - すきです! (2019年10月18日 23時) (レス) id: 345c689636 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - 廻那さん» コメントありがとうございます!!更新頑張っていきます!(*^^*)ああああ、ご指摘ありがとうございます( ; ; )すみません( ; ; )すぐ訂正します( ; ; ) (2019年8月10日 1時) (レス) id: 81b06921bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たくあん | 作成日時:2019年7月13日 18時

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