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第106話 ページ17

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「"お前には、家族と同じくらい…大事な人達が居るだろう?"」

『…!』

「"幸せになってね…A…大好きよ"」

「"身体には気をつけるんだぞ"」

『おとうさん…っ、おかあさん…!』



ふわり、と消えた2人。そして、鬼の身体はサラサラと塵になって消えていく。



『あ……あぁ…』

「…A…」

『時透くん…!』



とめどなく溢れ出る涙。



『わたし…!この手で…お父さんもお母さんも…!』

「!…あの鬼…Aの親だったの…?」

『やだよもう…なんで…こんなっ…!』

「A、落ち着いて…」

『訳わかんないまま、鬼だって言われて、その鬼狩りをしてれば自分の親だった…?は…?もう…いや……何もかも……』



…もう、なんで……私は…。



『私…なんで……生きてるの……』

「!」

『…時透くん……――』



と、そこで意識は途絶えた。



* * *



「時透」

「…不死川さん」



意識を失った彼女を抱き、本部へ戻ろうとした時、丁度不死川さんもやってきた。



「ケッ…なんだ普通に生きてんじゃねーか」

「……生きたくて生きてる訳じゃないらしいですけど」

「あ?」

「…Aが戦って今倒した鬼、Aの両親らしいです」

「……」



静かに眠る彼女の頬はまだ血が付いたまま、手も、足も傷だらけだ。

…こんな小さな身体で、細い手足で戦って…身も心も…本当にボロボロになってたんだ。



「…意識を失う前…最終選別で僕を救けてくれたAが、何て言ったと思います?」

「…知るかよ」

「"殺してくれ"って」

「!」

「はは…そんな…残酷な事ないですよね」



今にも溢れだしそうな涙を堪えていれば、不死川さんが、オイ。と僕を呼ぶ。



「俺がテメェごと運ぶ」

「えっ」

「ソイツ貸せ」



Aを横抱きにすると、ん、としゃがみこむ不死川さん。



「てめぇは自分でしがみつけ」

「…」



…不死川さんの背中って、やっぱり大きいんだな…。



「(見た目に反する温かさ……)」

「…お前、意外と重いな」

「まぁ…鍛えてますから」

「コイツは軽い」

「でしょうね」

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月花 - 善逸との絡み入れて欲しいです (2020年1月23日 7時) (レス) id: a919e6fca7 (このIDを非表示/違反報告)
月花 - 大正コソコソ話!夢主は鬼殺隊に入り始めた頃任務がキツくて来世は隠に入ろっかなと思ったらしいよ (2020年1月23日 7時) (レス) id: a919e6fca7 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - 星廻さん» コメントありがとうございます!!(*´-`*) シンプル!笑 嬉しいです(*´`) (2019年10月19日 0時) (レス) id: 3900fac987 (このIDを非表示/違反報告)
星廻 - すきです! (2019年10月18日 23時) (レス) id: 345c689636 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - 廻那さん» コメントありがとうございます!!更新頑張っていきます!(*^^*)ああああ、ご指摘ありがとうございます( ; ; )すみません( ; ; )すぐ訂正します( ; ; ) (2019年8月10日 1時) (レス) id: 81b06921bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たくあん | 作成日時:2019年7月13日 18時

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