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第105話 ページ16

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諦めの悪い誑花の頸を再び落とし、今度は時透くんの方へ加勢に行く。

…が、



『(折れた刀で戦えるのか?足でまといにならないか?…けど、彼一人で闘わせるわけにも…)』



…いや、もう迷ってる時間がもったいない。いけ、大事な人を傷つけられるのはもう嫌だろう?



『(…あぁ…また…記憶か………)』

「チッ…面倒な…!!」

「…霞の呼吸 肆ノ型 移流斬り」



時透くんの攻撃を避け、風鵺が1歩退いた瞬間、私が刀を振るった。



「(しまっ……!!)」

『さようなら…。

氷の呼吸 参ノ型 氷釈』



ズバッ……

ボンッ…と音を立て頸が落ちると、あ…と声を漏らす誑花。



「う、うそ…風鵺…風鵺…!!」

「誑花……」

「やだ…やだやだ…消えちゃう…もう…」

「……仕方がない」

『……』



そんなやり取りを目にし、身体が自然と動いた。



「…A?なにを…」

『…2人は、ずっと一緒だったんだよね』



誑花の頸を風鵺の隣へ持っていけば、涙を溜める誑花。

2人の身体は、消え掛かりながらもどんどん近寄ってくる。



「!危ないから離れて」

『…大丈夫』



根拠がある訳でもなかった。でも、何となく大丈夫だと思ったんだ。

案の定、私達の元へ来る前に崩れ落ちていく鬼の身体。何となく、消えそうな誑花の手に触れれば、ズキッと痛み出す頭。



「"早く思い出しなさい、A"」



『え…?』



顔を上げれば、立っていたのは2人の男女。

…あんな人立ってたっけ…?いや、違うな、あれは…魂…?



「"貴女を待っている人が沢山いるの。だから…早く…大丈夫、Aなら出来る"」

「"理性を失っていたとは言え…大事な娘を傷つけてしまった…本当にすまない…"」

『!』



喋るその人達。言葉から、それが両親だと察した。



「"多少とはいえ…鬼になってしまったことは変えられない事実…でもそれも受け入れ、前へ進んで…"」

「"親は子の成長をずっと見守ってるよ。出来ることなら…平々凡々な生活を送って欲しかったけど…鬼殺隊でもお前は幸せになれそうだ…"」

『…!』

「"だから早く思い出すのよ…彼らや…A自身のために…"」

「"最後まで…生き抜いてくれ…"」

『…っ、お父さん…お母さん……!!』

「"…A…助けてくれて、ありがとう。俺は天国でも母さんと一緒にいられる"」

「"早く来過ぎないでよ?A"」

『やだ…待って…もう…私を1人にしないで…』

「"Aは1人じゃないよ"」

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月花 - 善逸との絡み入れて欲しいです (2020年1月23日 7時) (レス) id: a919e6fca7 (このIDを非表示/違反報告)
月花 - 大正コソコソ話!夢主は鬼殺隊に入り始めた頃任務がキツくて来世は隠に入ろっかなと思ったらしいよ (2020年1月23日 7時) (レス) id: a919e6fca7 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - 星廻さん» コメントありがとうございます!!(*´-`*) シンプル!笑 嬉しいです(*´`) (2019年10月19日 0時) (レス) id: 3900fac987 (このIDを非表示/違反報告)
星廻 - すきです! (2019年10月18日 23時) (レス) id: 345c689636 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - 廻那さん» コメントありがとうございます!!更新頑張っていきます!(*^^*)ああああ、ご指摘ありがとうございます( ; ; )すみません( ; ; )すぐ訂正します( ; ; ) (2019年8月10日 1時) (レス) id: 81b06921bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たくあん | 作成日時:2019年7月13日 18時

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