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第103話 ページ14

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はぁはぁと息の切れる音と、血の滴る音。

カチャリ…と静かに刃が鳴れば、ドォン!と轟音がする。



『ねえ…もう…死んでくれない…?』

「それはこちらのセリフ…なんだお前…どこが人間だ…!」

『それ地雷だからやめろ…』

「風鵺!早くズタズタにしてやってよ!」

「黙れ!貴様はさっさと頸を戻せ!」



ぎゃんぎゃんと喚く誑花に、苛立ちを見せる風鵺。

…連携攻撃なくなったからマシになったけど…もうダメだぞ…。

全身が悲鳴を上げてる。刀は片手じゃ握れないし、息も絶え絶えだ。何度も目眩はするし意識だってぶっ飛びそうなのに…。

…なのに…!!



『(動けてしまうのは…私が鬼だから…!!)』



唇をグッと噛み、再び刀を握って立ち上がる。



『(…負けるな、負けるな…鬼に屈するな…!!)』

「完全な鬼にさせるのは諦めるぞ。無惨様の腹に入ればなんでもいいだろう…喉を裂いて殺してやる…」

「やっちゃえ…!!」

『氷の呼吸 壱ノ型 氷雨!』

「血鬼術 鎌鼬!!」



攻撃を受けた時だった。

ピシッ…



『(刀…ヒビ……)』



ドォオオン!!



『(最悪だ…折れた…!!)』

「ハンッ…ようやく決着がつく…手こずらせやがって…」

『(いや、折れても刀身はまだ半分はある、いつもより1歩詰めて陸ノ型で確実に頸を取るんだ…大丈夫、やれる、私なら、出来る…!!)』

「チッ…(鬱陶しい…何故諦めない…)」



シィィィ…と深く呼吸をし、居合いの型に入る。



「(折れた刀で立ち向かうというのか…なんという強靱さ…)」

『氷の呼吸 陸ノ型…』

「いいだろう。今度こそ楽にしてやる」

『花氷!!』



タンッと地面を蹴り、鬼の頸目がけて加速する。

…いける…やれ…!



『(届け…!!)』



腕を伸ばし、頸に刺さろうとした時だった、



「残念だな、俺がお前の頸を貰おう」

『(くそ…!くそ!間に合え…!せめて…相打ちに…!)』

「ねえ、Aから離れてよ」

「『!!!』」



* * *



「(…空が重いなぁ…雨降るのかな…)」



任務終わり、屋敷へ帰ろうと歩き出した時、1匹の鴉がやってきた。



「無一郎!!今スグ来イ!!Aガ危ナイ!!」

「!!」



やってきたのは久方ぶりに見たAの鎹鴉だった。



「頼ム!!スグ!!」

「そんなにお願いしなくても、Aは僕が助ける!」



もうあんな思いはしたくない。知らないところで死なせたりなんてさせない。

…もう、失くしたくないから、



「(今度こそ…僕が守るから…!!)」

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月花 - 善逸との絡み入れて欲しいです (2020年1月23日 7時) (レス) id: a919e6fca7 (このIDを非表示/違反報告)
月花 - 大正コソコソ話!夢主は鬼殺隊に入り始めた頃任務がキツくて来世は隠に入ろっかなと思ったらしいよ (2020年1月23日 7時) (レス) id: a919e6fca7 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - 星廻さん» コメントありがとうございます!!(*´-`*) シンプル!笑 嬉しいです(*´`) (2019年10月19日 0時) (レス) id: 3900fac987 (このIDを非表示/違反報告)
星廻 - すきです! (2019年10月18日 23時) (レス) id: 345c689636 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - 廻那さん» コメントありがとうございます!!更新頑張っていきます!(*^^*)ああああ、ご指摘ありがとうございます( ; ; )すみません( ; ; )すぐ訂正します( ; ; ) (2019年8月10日 1時) (レス) id: 81b06921bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たくあん | 作成日時:2019年7月13日 18時

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