第50話 ページ5
.
鬼を倒し、とりあえず誰かと合流しようと山の中を走っていると、俺は死なねぇぇえ!と声が聞こえ、刀を構えた。
『(伊之助の声だ…!ごめんっ、すぐに駆けつけれなくて…!)
氷の呼吸 弐ノ型 垂氷』
「水の呼吸 肆ノ型 打ち潮」
と、私が伊之助を掴んでいた鬼の腕斬れば、頸を斬ったのは…。
『義勇さん!?』
「A…」
「なっ…(なんだこいつら…あのバカみてえに硬かった鬼を簡単に斬りやがった…)」
『どうしてここに…』
「それは俺のセリフだ。何故お前がここに居る」
『私は指令で…。…って、伊之助!!怪我は!?』
と、伊之助に駆け寄るも、反応のない伊之助。もう一度名前を呼べば、ハッとなった伊之助がオイ!と声を上げた。
「俺と戦え半半羽織!!」
「……」
『ちょ、伊之助…ッ!』
…しまった。思わず飛び出したけど、本当はここには義勇さんしか居ないんだった…。
叫ぶ伊之助の後ろで咳き込みながら片膝をつけば、義勇さんと目が合った。
すると、直ぐに傍に来てくれた義勇さん。
「おい、落ち着け」
『!げほっ!げほっ!』
「!?(何だこれ縛られてる!?)」
『げほっ…ぎ、ゆ…さ…!げほっ…!』
「無理に喋るな。胡蝶も来てる、見てもらえ」
『げほっ…!』
…わかっている。この後の展開は、知っている。それでも…。
立ち上がりどこかへ行こうとする義勇さんの羽織を握ると、どうした。と再びしゃがみ込んでくれた。
『た、んじろ…げほっ…』
「…炭治郎がどうした」
『たす、けて…げほっ!』
「……」
それだけ言うと、頭をポン、と撫でられ、ここで待ってろ。とだけ言い残して奥へと進んで行った。
『げほっ…げほっ!(もう、落ち着けよ…心臓…)』
「…オイ、アイツ何なんだ。お前も」
『げほっ…』
「お前…アイツと同じ感じがした。お前何モンだよ」
『…げほっ…』
ようやく落ち着いた心臓。深呼吸をして息を整え、木に縛られた伊之助の元へと行く。
『…ボロボロじゃない、伊之助』
「答えろよ」
『待って、今傷を…』
「俺達と格が違ぇのはわかった。力抜いててもあの鬼斬ってんだもんな」
『……今話さなくてもいずれ分かるよ、それは』
「あ?いや、今はな…――」
せよ。と、最後まで言いきる前に意識を失った伊之助。ゆっくりと下ろしてやり、縄を解いて手当てをしていると、隠の人がやってきた。
…マズい、カナヲがもう行ってるかも…
『この子、任せます!』
「え、氷柱様!!」
1256人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
たくあん(プロフ) - ロアさん» コメントありがとうございます!!柱なので頑張ってもらっちゃいました!!!((笑 ありがとうございます( ; ; )頑張ります( ; ; ) (2019年12月27日 0時) (レス) id: 0c6fafeba7 (このIDを非表示/違反報告)
ロア(プロフ) - 夢主ちゃん、下弦とのエンカウント率高www((更新頑張ってください!! (2019年12月22日 16時) (レス) id: 5fe7b44b45 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - ふらんさん» コメントありがとうございます!!ご期待に添える展開に持っていけるか不安ですが、更新頑張っていきます!!ありがとうございます( ; ; ) (2019年7月13日 18時) (レス) id: c661d68094 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - ピースサインさん» コメントありがとうございます!!面白いって言って頂けて本当に嬉しいです( ; ; )更新頑張ります! (2019年7月13日 18時) (レス) id: c661d68094 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - 葵咲さん» コメントありがとうございます!( ; ; )うおお…う、嬉しい…!( ; ; )更新頑張ります!( ; ; ) (2019年7月13日 18時) (レス) id: c661d68094 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:たくあん | 作成日時:2019年6月25日 1時