幕間 ページ25
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――時間軸:現在より約1年前・春
『義勇さん、義勇さん』
「…Aか」
『ちょっとお花見に行きませんか?』
ニコリと笑ってお弁当の入った包みを見せると、ちょっと間が出来るも、わかった。と頷いた義勇さん。
こっちです!と花見の場所へ着くと、
「うお、本当に冨岡呼んできやがった」
「よく呼んできましたねえ」
『?すぐ来てくださいましたよ?』
「……」
「「(わかりやすいな)」」
柱の皆が桜の木の下で既に酌を注ぎ、料理や甘味を食べていた。
『義勇さん、騙すつもりはなかったんですけど(ちょっとあった)、実は柱の皆で親睦を深めようとお花見を…』
「悪いが帰る」
『って言うと思ったので絶対離しません』
ぎゅーっとシワになるくらい羽織を握っていれば、煉獄さんとしのぶさんがやってくる。
「共に飲もう!冨岡!」
「……」
「偶にはいいのでは、冨岡さん。"Aの"お願いですし」
「……」
「あー!冨岡さ〜ん!一緒に飲みましょ〜!」
「甘露寺、飲みすぎだ」
わいわいとさっきよりも賑やかになる場。
諦めましょう。と目で訴えると、ふぅ…と溜息き、私の隣に座る義勇さん。
『はい、義勇さん。お弁当です』
「…?俺にか?」
『はい。既に食べてるのはしのぶさんと蜜璃さんと3人で作ったものですよ。こっちは私が作ったものです!…他の皆には内緒で作ったんです』
「………そうか」
『口に合わなかったらすみません』
「いや……ありがとう」
…えっ…義勇さんって"ありがとう"って言うの…可愛い…((
なんて、衝撃を受けていれば箱を開けた義勇さん。
『…あ、そうだ、義勇さん!噂でお好きだと聞いた鮭大根を…』
「「!」」
と、私が言う前に見つけた義勇さんは、とてつもなく笑顔だった。
…いや、本当に。とてつもなく…笑顔…。
『(みんな引いてるよ、やばいよ、なんかもう逆に愛おしいよ義勇さん…)』
「…冨岡さん、こちらを見ないでください」
「…冨岡…何を企んでる…」
「伊黒さん、多分あれ笑ってます…」
「冨岡、お前顔やべーぞ」
「A、こっち来て」
…待て、カオスカオス。この状況誰かどうにかして。
とか思ってるうちにパクリと食べた義勇さん。
「…鮭大根」
『?』
「今まで食ったものの中で、1番美味かった」
『!えへへっ…ありがとうございます!』
恥ずかしくて少し照れながら言えば、何故か柱全員から俺(僕/私)も頼む。とめちゃくちゃお願いされた。
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たくあん(プロフ) - ロアさん» コメントありがとうございます!!柱なので頑張ってもらっちゃいました!!!((笑 ありがとうございます( ; ; )頑張ります( ; ; ) (2019年12月27日 0時) (レス) id: 0c6fafeba7 (このIDを非表示/違反報告)
ロア(プロフ) - 夢主ちゃん、下弦とのエンカウント率高www((更新頑張ってください!! (2019年12月22日 16時) (レス) id: 5fe7b44b45 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - ふらんさん» コメントありがとうございます!!ご期待に添える展開に持っていけるか不安ですが、更新頑張っていきます!!ありがとうございます( ; ; ) (2019年7月13日 18時) (レス) id: c661d68094 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - ピースサインさん» コメントありがとうございます!!面白いって言って頂けて本当に嬉しいです( ; ; )更新頑張ります! (2019年7月13日 18時) (レス) id: c661d68094 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - 葵咲さん» コメントありがとうございます!( ; ; )うおお…う、嬉しい…!( ; ; )更新頑張ります!( ; ; ) (2019年7月13日 18時) (レス) id: c661d68094 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たくあん | 作成日時:2019年6月25日 1時