第48話 ページ3
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『ねえ、善逸。私は山に入るけど…善逸はどうする?』
「……え?な?!Aちゃん!?山に入るの!?ダメだよ!!」
『いや、でも指令きてるし…私だけここに居るのもダメでしょ?』
「それはそれ!!炭治郎にまた怒られるよ!?」
…いや、まあそうなんだけど…。でも、
『(皆の怪我を考えたら…私が出ていく方が被害は…)』
と、考えていると、ドクン、ドクンと徐々に痛み出す心臓。
…またか…何でいつもいつも……!
『(待って…そう、いえば……)』
「Aちゃん…?大丈夫?」
『(…もし、"そう"なら…)』
…もし、"原作に関わること"が発作の条件の1つなら…。
『(わ、たし…は…)』
「(Aちゃん、心音が乱れてる…もしかして…)
心臓、また痛いの?大丈夫?」
『…ぜ、ぜんいつ…私……』
ギュッと善逸の羽織を握ると、大丈夫だよ!と息を荒くする善逸。
「俺が絶対Aちゃんを守るから!」
『!善逸…』
「それ、で…や、山に…入るの…?」
『……うん、入ろう。"一緒"なら、きっと大丈夫』
そう、自分に言い聞かせるように言えば、善逸がしゃがみ込んだ。
「あっ、いや、べ、別に下心がある訳じゃないんだよ!?でも、Aちゃんの心音乱れてるから…大丈夫かなって…」
『…善逸には、隠し事出来ないねえ…』
そう言いながら、お邪魔します。とぎゅっと抱きつけば、ひっ、と声を上げ、耳まで真っ赤にする善逸。
…変態…って言いたいけどウブだなって思っておこう…。
ガクガクと震えながら立ち上がる善逸に、重いよね。ごめんね。と言えば、軽すぎて怖い!!と大声で言われた。
「うっ…ひっ…蜘蛛の巣だらけじゃんかぁ…」
『嫌だよね蜘蛛…私大嫌いなんだよな…』
「蜘蛛から絶対Aちゃんを守るよ!」
『(なんか単純すぎてもういっそ可哀想になってきた…)』
奥へと進んでいく中、嫌な気配がした。
…背後を取られてる…よな…。
『善逸、止まって』
「え?」
と、善逸が足を止めた瞬間、背中から刀を抜き、攻撃を受け止めた。
「チッ…!」
「ひいっ!お、鬼!」
『善逸!下ろして!』
「いや!出来ない!Aちゃんを置いていくなんて…!」
『いいから!善逸は先へ!鬼はまだ居る!善逸にしか倒せないの…!』
そう言うと、俺弱いから無理だよぉ…とべそをかく善逸。
『男なら行く!!蜘蛛の相手は善逸がしてきて!!』
「えええ!?Aちゃん!?」
善逸の背中を蹴り、私は飛び出した。
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たくあん(プロフ) - ロアさん» コメントありがとうございます!!柱なので頑張ってもらっちゃいました!!!((笑 ありがとうございます( ; ; )頑張ります( ; ; ) (2019年12月27日 0時) (レス) id: 0c6fafeba7 (このIDを非表示/違反報告)
ロア(プロフ) - 夢主ちゃん、下弦とのエンカウント率高www((更新頑張ってください!! (2019年12月22日 16時) (レス) id: 5fe7b44b45 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - ふらんさん» コメントありがとうございます!!ご期待に添える展開に持っていけるか不安ですが、更新頑張っていきます!!ありがとうございます( ; ; ) (2019年7月13日 18時) (レス) id: c661d68094 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - ピースサインさん» コメントありがとうございます!!面白いって言って頂けて本当に嬉しいです( ; ; )更新頑張ります! (2019年7月13日 18時) (レス) id: c661d68094 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - 葵咲さん» コメントありがとうございます!( ; ; )うおお…う、嬉しい…!( ; ; )更新頑張ります!( ; ; ) (2019年7月13日 18時) (レス) id: c661d68094 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たくあん | 作成日時:2019年6月25日 1時