第58話 ページ14
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煉獄さんに蝶屋敷まで送って貰い、アオイちゃんから3人の眠る部屋を尋ねてから、お見舞いへと向かう。
『3人とも〜、身体の調子はどうですか〜』
「Aちゃん!」
「A!!!!」
おやつにと持ってきた饅頭を渡せば、神様!と善逸が1つ手に取り、伊之助が無言のまま3つ取ろうとしたので手を叩いた。
「A!お前怪我は!してないのか?大丈夫か!?」
『ちょっ、うわ、た、炭治郎…私は平気だよ!!私なんかより4人の方が…』
「そうか…無事か…。なら…色々と話を聞きたいんだが?」
…うっ、怒ってるなこれは…。でも仕方ないじゃんか!
なんて心の中で言い訳しておく。
「まず、Aが柱だったなんて聞いてなかったんだが…」
「柱?」
「鬼殺隊の中でも1番上の階級の人だよ。甲よりも上の階級」
「えっ…?じゃ、じゃあめちゃくちゃ強いじゃん…」
『あー、それを隠してたのは謝るよ、ごめん。でも私にも色々事情があったからさ』
他の隊員には言わないでよ。と口止めをし、自分のことを粗方話しておいた。
「それなら仕方ないか…」
『でしょ?』
「…俺…弱イ…」
「伊之助!お前は弱くない!強いぞ!」
「そうだ!よくやったんだ!」
と、両側から伊之助を励ます2人。
…みんな、怪我だらけ…。
『…ごめん』
「え?」
『私が率先して動くべきだった。
ごめん、と再び謝れば、Aが気にする事じゃないよ。と炭治郎の優しい声が響く。
「山に入るなって言ったのは俺だったし、Aは俺達よりもそりゃあ凄い強いけど、身体も弱いなら無理しなくていいよ」
「そうだよ!Aちゃん、いつも無理してるだろ…?」
『…してないよ。私は、いつも、
否、何も"出来ない"のだ。こんな身体になったから。されたから。
そう思うと、ふつふつと沸いてくるあの男への殺意。
『(…いや、落ち着け、アイツに当たっても仕方ない…)』
「…Aはもう別行動になるのか?」
『え?』
「俺達の監視はもう終わったんだろ?ならこの後は…」
『あっ、いや!一緒に居るよ!皆と一緒に行動する!』
思わず食い気味に言ってしまい、何だか恥ずかしくなってきた。
…これじゃ、私…。
「…ぷっ、はは!そうか!それならよかった!俺も、まだAと一緒に居たかったから」
『炭治郎…』
「炭治郎!お前なぁっ!」
「うわっ!なんだ善逸!?」
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たくあん(プロフ) - ロアさん» コメントありがとうございます!!柱なので頑張ってもらっちゃいました!!!((笑 ありがとうございます( ; ; )頑張ります( ; ; ) (2019年12月27日 0時) (レス) id: 0c6fafeba7 (このIDを非表示/違反報告)
ロア(プロフ) - 夢主ちゃん、下弦とのエンカウント率高www((更新頑張ってください!! (2019年12月22日 16時) (レス) id: 5fe7b44b45 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - ふらんさん» コメントありがとうございます!!ご期待に添える展開に持っていけるか不安ですが、更新頑張っていきます!!ありがとうございます( ; ; ) (2019年7月13日 18時) (レス) id: c661d68094 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - ピースサインさん» コメントありがとうございます!!面白いって言って頂けて本当に嬉しいです( ; ; )更新頑張ります! (2019年7月13日 18時) (レス) id: c661d68094 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - 葵咲さん» コメントありがとうございます!( ; ; )うおお…う、嬉しい…!( ; ; )更新頑張ります!( ; ; ) (2019年7月13日 18時) (レス) id: c661d68094 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たくあん | 作成日時:2019年6月25日 1時