第56話 ページ11
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ぐ、う…と唸り声を上げる炭治郎が伊黒さんの力を上回った瞬間、義勇さんが伊黒さんの腕を掴んだ。
「禰豆子!!」
炭治郎が禰豆子ちゃんを呼べば、彼女はプイとそっぽを向く。
「どうしたのかな?」
「鬼の女の子はそっぽ向きました。不死川様に3度刺されていましたが、目の前に血塗れの腕を突き出されても、我慢して噛まなかったです」
「ではこれで、禰豆子が人を襲わないことの証明ができたね」
「「!!」」
ホッとしていれば、炭治郎がお館様に頭を下げ、宣言した。
「俺は…俺と禰豆子は鬼舞辻無惨を倒します!俺と禰豆子が必ず!!悲しみの連鎖を断ち切る刃を振るう!!」
「今の炭治郎にはできないから、まず十二鬼月を1人倒そうね」
「はい」
顔を真っ赤にして返事をする炭治郎に、柱の大半が笑いを堪え肩を震わせる。
無論、私も笑いを堪えていた。
…ごめん…炭治郎……。
お館様が一通り私達の事を話してくれると、そろそろ柱合会議を始めようか。と微笑む。
「でしたら竈門君は私の屋敷でお預かり致しましょう」
「えっ?」
「はい、連れて行ってください!」
しのぶさんがパンパン、と手を叩けば、隠の人が炭治郎を引っ張る。
が、ちょっと待ってください!とお館様の話を遮る炭治郎。
「その傷だらけの人に頭突きさせてもらいたいです絶対に!!禰豆子を刺した分だけ絶対に!!頭突きなら隊律違反にはならないはず…それにA!」
『!?』
「柱ってどういう事だ!俺は何も聞いてな…はぶぇ!」
隣をチラリと見れば、時透くんが炭治郎に石を飛ばしていた。
「お館様のお話を遮ったら駄目だよ」
「も、申し訳ございませんお館様」
「時透様」
「早く下がって」
「はひっ…はいィイ!」
担がれる炭治郎に、お館様が一言言った。
「珠世さんによろしく」
「!?」
炭治郎が蝶屋敷へと向かい、静かになったところで漸く柱合会議が始まった。
「A、この間は下弦の参の鬼を倒したみたいだね、流石だよ」
『恐縮です』
「これは、皆にも言える事だけど、上弦の鬼には気をつけるんだよ。恐らく柱3人分くらいの強さだからね。特にA。君はあまり力を酷使してはいけないよ」
『重々承知です。…ですが、私の刀は、誰が為に振るうものです。仲間の為なら…』
「A1人で背負わす訳にはいかないな!」
『!煉獄さん…』
「前にも言ったろう?助け合うのが当たり前だと」
「そうだね。これからも皆に期待しているよ」
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たくあん(プロフ) - ロアさん» コメントありがとうございます!!柱なので頑張ってもらっちゃいました!!!((笑 ありがとうございます( ; ; )頑張ります( ; ; ) (2019年12月27日 0時) (レス) id: 0c6fafeba7 (このIDを非表示/違反報告)
ロア(プロフ) - 夢主ちゃん、下弦とのエンカウント率高www((更新頑張ってください!! (2019年12月22日 16時) (レス) id: 5fe7b44b45 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - ふらんさん» コメントありがとうございます!!ご期待に添える展開に持っていけるか不安ですが、更新頑張っていきます!!ありがとうございます( ; ; ) (2019年7月13日 18時) (レス) id: c661d68094 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - ピースサインさん» コメントありがとうございます!!面白いって言って頂けて本当に嬉しいです( ; ; )更新頑張ります! (2019年7月13日 18時) (レス) id: c661d68094 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - 葵咲さん» コメントありがとうございます!( ; ; )うおお…う、嬉しい…!( ; ; )更新頑張ります!( ; ; ) (2019年7月13日 18時) (レス) id: c661d68094 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たくあん | 作成日時:2019年6月25日 1時