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第67話 ページ23

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「Aは居るか!」

『はい!どうされましたか、煉獄さん』



炭治郎達との訓練の合間、煉獄さんが蝶屋敷へやって来た。



「うむ、急遽Aを連れて任務へ向かえと指令がきた!すぐ出られるか?」

『あ、はい!声だけ掛けてきます!』



とりあえず炭治郎達に、任務に行ってくる!とだけ伝え、荷物と刀を持って煉獄さんの元へ戻る。



『今回は何方へ?』

「西にある湖だ!木に囲まれていて日差しが入りづらい場所らしい。景観が良いと言われているのだが、そこに入ったら帰って来れないと噂があるらしく、先に派遣された鬼殺隊員とは連絡が取れなくなったらしい」

『成程…』



とりあえず西へ向かいながら任務の話をし、暫く歩き続けていると、そう言えば、と何かを思い出した煉獄さん。



「前に連れて行った甘味処、随分気に入ってくれてるみたいだな!」

『あ、はい!みたらし団子も桜餅も美味しくて…』

「この間行けば、Aの話をされたんだ!」

『えへへ…蜜璃さんやしのぶさんに差し入れしたり、蝶屋敷の子達にもよく買ってあげてて…』



美味しいものって共有したいじゃないですか。と言えば、フッと笑った煉獄さん。



「やはり、君は優しいな」

『そ、そうですか?煉獄さんの方がお優しいと思いますけど…』

「いや、君の優しさは、ご両親の教育と神様からの賜物だろう」



それくらい、特別なものだと俺は思う。とふわりと微笑んだ煉獄さんに、ありがとうございます…と照れながら返事をしておいた。



「Aはすごく魅力的だな!」

『はい!?突然なんですか!?』

「宇髄や時透をはじめ、柱の連中は皆君に惹かれている!それ程、君は魅力的な女性だ」

『そ、そんなに褒められても困ります…』

「はは、可愛らしい」



ポンポン、と私の頭を撫でる手は、温かく分厚い大きな手で、煉獄さんの優しさが伝わってきた。

…ああ、幸せだ。こんなにも褒めて貰えて、一緒に任務にも行けて、6年前の自分では想像出来ないくらい、今、私は…



『(幸せ……)』

「さて、少し足を早めるぞ!」

『はいっ!』



――そして、この時私は気づかなかった。

この鬼狩りが終われば、大好きで大嫌いな、あの分岐点に来てしまうことを。

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たくあん(プロフ) - ロアさん» コメントありがとうございます!!柱なので頑張ってもらっちゃいました!!!((笑 ありがとうございます( ; ; )頑張ります( ; ; ) (2019年12月27日 0時) (レス) id: 0c6fafeba7 (このIDを非表示/違反報告)
ロア(プロフ) - 夢主ちゃん、下弦とのエンカウント率高www((更新頑張ってください!! (2019年12月22日 16時) (レス) id: 5fe7b44b45 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - ふらんさん» コメントありがとうございます!!ご期待に添える展開に持っていけるか不安ですが、更新頑張っていきます!!ありがとうございます( ; ; ) (2019年7月13日 18時) (レス) id: c661d68094 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - ピースサインさん» コメントありがとうございます!!面白いって言って頂けて本当に嬉しいです( ; ; )更新頑張ります! (2019年7月13日 18時) (レス) id: c661d68094 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - 葵咲さん» コメントありがとうございます!( ; ; )うおお…う、嬉しい…!( ; ; )更新頑張ります!( ; ; ) (2019年7月13日 18時) (レス) id: c661d68094 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たくあん | 作成日時:2019年6月25日 1時

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