検索窓
今日:3 hit、昨日:17 hit、合計:2,308,714 hit

第24話 ページ26

.


あの後、無事に炭治郎とも打ち解け、近くの藤の花の家紋の家で一晩過ごすことになった。



「へえ、じゃあAは3年も前にあの最終選別受けたのか…」

『まあね』

「3年前かあ。まだ鬼の事なんて何にも知らなかった頃だな」



と、昔の話をしてくれる炭治郎。うん、うん。と相槌を入れつつ、あー、知ってるよ…頑張ったね…!なんて心の中で思った。



『(あぁ、でも、わかってたのに…助けてあげられなかったなぁ…)』



ゴロゴロと転がる禰豆子ちゃんの頭を撫でてやれば、気分の良さそうな声を上げ、私の手に擦り寄る。



『(がわいい…やばい…なんでこんなに可愛いの…)』



はぁ…と息を吐けば、どうした!?禰豆子、ちょっと離れろ!と言う炭治郎。



『や、違うの…禰豆子ちゃんが可愛すぎて…』

「Aは禰豆子の事随分気に入ってくれてるな!鬼なのに怖がりもしないし」

『だって、禰豆子ちゃんは悪い鬼じゃないし…何より、炭治郎が良い人なのは雰囲気でわかる。そんな人が連れてるんだもん。怖くないよ』



精一杯笑って言えば、炭治郎が少し照れ臭そうに頬を染めた。

…ん゙ん゙!炭治郎も可愛い…!



「…Aも良い人だってわかるよ。そういう匂いがするし…。…あ、そう言えば薬と藤の花の匂いもするな…」

『ああ、私の家薬売りだったから…日頃から薬は持ち歩いてるの。藤の花は…これのせいかな』

「?これも薬?」

『そー。私稀血ってやつでさ、鬼によく狙われちゃう体質なの。だから藤の花の混じった薬を飲んでるんだけど…結局鬼殺隊に入っちゃったからなあ…』



…今でも飲み続けてはいるけど、匂いは未だに消えないっぽいし、あんまり効果ないのかな。



『(それとも飲みすぎて身体に合わなくなってきたとか…?)』

「Aは稀血だからあんまり戦っちゃいけないのか?」

『うーん、それもあるかなあ』

「それ"も"?」

『うん。私、持病があるから、呼吸あんまり使えないの』

「そうか…大変だな、Aは…。…俺はあんまり病気もした事ないからわかってやれないけど…でも、これから一緒に居るなら、Aの事は、俺が守るよ」

『!』



Aの方が強いかもしれないけど…と、笑って言う炭治郎には多分、他意はなかったと思う。

でも、



『(恥ずかしいこと、サラッと言いやがって…!)』

「?A?どうかしたか?」

『なんでもないっ!炭治郎のばーか』

「えっ!?」

第25話→←第23話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (621 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1618人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 原作沿い
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ヘル - WW (2021年5月22日 0時) (レス) id: 8a8dc3fa13 (このIDを非表示/違反報告)
氷華 - 第45話で絶対たまたまだけど名前出て一人で喜びの舞踊ってた→見られてた→\(^o^)/ (2020年7月20日 0時) (レス) id: 0b06ea8062 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - せりりんさん» コメントありがとうございます!嬉しいです(*^ ^*)更新頑張ります!! (2019年6月24日 18時) (レス) id: 17eabedad2 (このIDを非表示/違反報告)
せりりん(プロフ) - 感動しました!炭治郎流石って感じです! (2019年6月24日 17時) (レス) id: 60b1ee46a3 (このIDを非表示/違反報告)
せりりん(プロフ) - 凄いてんかいっすね! (2019年6月24日 17時) (レス) id: 60b1ee46a3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:たくあん | 作成日時:2019年6月12日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。