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第17話 ページ19

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傷も完治し、回復訓練を2、3日行った頃。



「Aは居るか!」

『煉獄さん!?どうかされました?』

「うむ!お館様の指示で、次の任務に君を連れて行くことになった!」

『えっ、そうなんですか!?』



早速出たい!と言う煉獄さんに、少し待って下さい。とだけ言い、荷物を纏め、しのぶさんには置き手紙を残して、カナヲちゃんに話をしに行く。



『突然だけど、煉獄さんと任務に行ってくる!しのぶさんに手紙は残してるけど、お礼言ってたって伝えてほしい!』

「う、うん…」

『あと、カナヲちゃん!回復訓練付き合ってくれたり、身の回りのお世話もありがとう!また遊びに来るね!』

「……」



手を握ってそう言えば、カナヲちゃんが俯いた。

…え、どうしたんだ…私何か余計なこと言っちゃった!?



『か、カナヲちゃ…』

「いつでも、帰ってきて(・・・・・)ね…A」

『!!…うん!ありがとう!カナヲ!!』

「!」

『じゃあ行ってくる!』

「うん…気をつけて…!」



蝶屋敷を出れば、もういいのか?と煉獄さんに言われる。



『大丈夫です!また帰ってくるので!』

「!それはいい心掛けだな!」

『えへへ、ほら!行きましょう!』



――煉獄さんと共に、鬼が現れると言う東の街へと向かう。



「む、そう言えば刀はどうした?」

『あ、昼間は背負ってます。夜は腰に差しますが…』

「お館様の意向か?」

『はい。皆様にも行きませんでしたか?通達みたいなの…』

「ああ!きたな!"氷柱の事は内密にしていろ"と!」

『それなんですけど、実は…』



戦うことを決め、お館様の元へと訪れた際に、幾つか約束事を決めたのだ。



『まず、不必要に刀を見せないこと。周囲に鬼殺隊士がいれば共に行動すること。呼吸の特性上、陸ノ型以上は原則使わないこと。あと、皆様にも連絡がいった、柱であることはなるべく隠すこと』

「…大変だな!」

『はは…でも己の身も、己で守らなければいけないので…』

「…ふむ…。まああまり気を負うことはない!鬼殺隊はみんなAの仲間だ!何かあれば助け合うのは当然だろう?」

『!』



そう言ってニコリと笑う煉獄さん。

…ああ、そうだ、この人は…。



『(いつでも熱くて、常に前を見据え、そして…仲間に温かい…)』



なのに、どうして。

そう考えるとじわりと目に溜まる涙。



「!?泣くほど我慢してたか?」

『いっ、いえ!違います…鼻水です…』

「そうか!汚いからこれで拭くといい!」

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ヘル - WW (2021年5月22日 0時) (レス) id: 8a8dc3fa13 (このIDを非表示/違反報告)
氷華 - 第45話で絶対たまたまだけど名前出て一人で喜びの舞踊ってた→見られてた→\(^o^)/ (2020年7月20日 0時) (レス) id: 0b06ea8062 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - せりりんさん» コメントありがとうございます!嬉しいです(*^ ^*)更新頑張ります!! (2019年6月24日 18時) (レス) id: 17eabedad2 (このIDを非表示/違反報告)
せりりん(プロフ) - 感動しました!炭治郎流石って感じです! (2019年6月24日 17時) (レス) id: 60b1ee46a3 (このIDを非表示/違反報告)
せりりん(プロフ) - 凄いてんかいっすね! (2019年6月24日 17時) (レス) id: 60b1ee46a3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たくあん | 作成日時:2019年6月12日 0時

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