ちぐはぐ�� ページ5
シャオロン side
sha「Aッ。どこやッ」
襲い掛かる鳩どもを蹴散らし、俺は駆け回る。なぁ、人間。俺はな、ただ…。Aとの平和な日常さえ、それさえ永遠に続けばそれで良かったんや、それだけで、よかったんや。
シャオちゃん、おかえり
ん、ただいま
tn「…」
トントンが、何か言いたげにこちらを時折見ている。だけど、その口から音を発することはなかった。
gr「児戯だな…」
拍子抜けした、と言いたげな俺たちのトップがそう言い放つ。その言葉に、人間たちは肩を震わせる。それもそうや、俺たちのトップはSSSレート。その辺の鳩じゃ、到底かなうはずもない。
コツッと音を鳴らし、金髪を揺らして歩きだす。その後ろをついていくトントンとオスマン。そして、俺・・・。
そこにおって、絶対に迎えに行くから
そう言ったのは紛れもない自分で、きっとAは震えながらも、気丈に振舞って俺を待っているはずだ。
気持ちがどんどん焦っていく。それに釣られて足も速くなっていく。しかし、そんな俺に反して、前を歩いていた3つの足音が止んだ。
前に立つのは、5人の鳩。しかし、明らかに今までの鳩とは違う。
gr「やぁ、人間諸君。ごきげんよう」
グルッペンの挨拶に、肌がピリついたのが分かった。男達は何も言わず、クインケを取り出す。
ゆっくりと出る、トントン、そして目配せされて前に出た俺。
「人間を誑かす化け物め」
sha「ッ…」
tn「‥‥」
sha「分かってます。」
人間の言葉に動揺した俺に、トントンの責めるような視線を送られ、気持ちを落ち着かせる。
そして、人間のクインケを分析する。
羽赫と思われるのが２
鱗赫と思われるのが２
甲赫と思われるのが１
コキッと首の関節を鳴らして、ひとつ息を吐く。するとズルリと音を立てるように、俺の赫子は姿を現した。トントンは、前に出てきたマフラーを後ろへと戻すと、腰辺りから数本の赫子の取り出した。
様子見で4本か…
トントンさんが本気を出すほどの相手じゃない、と。そう予想を立てた。
グルッペンとオスマンは俺たちが赫子を出したのを確認すると、そのまま歩き出した。
gr「20分で片付けろ」
「「ハイル・グルッペン」」
俺たちの横を過ぎ去る際、一言だけそう告げた。
グッと低姿勢になった俺たちに、男5人は構える。
ht「シャオロン！！」
こちらに向かってくる、現相棒の悲痛な声など知らずに…
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ごり(プロフ) - 初めまして、素敵な作品ありがとうございます。初めて泣きながらお話を読まさせて頂きました。完結から時間が経っていますが、どうしても感想をお伝えしたくコメント書かせてもらいました。本当に本当に大好きなお話です。ありがとうございました。 (2022年7月11日 10時) (
レス) @page17 id: c2cbe84a63 (このIDを非表示/違反報告)
たけのこ派のきのこ(プロフ) - 泣いた (2020年10月13日 9時) (レス) id: a5c7da5ee8 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 都築さん» お待たせして申し訳ございません。実習が重なってしまって…。喰種は悲しい物語が多いので、幸せENDは最後にしたいとおもいます|дﾟ)ようやく会えた2人。さてどうなることやら… (2020年8月17日 18時) (レス) id: 96be6f7c71 (このIDを非表示/違反報告)
都築(プロフ) - 失礼します。めちゃくちゃ好きなので久しぶりの更新嬉しいです。体調には気をつけて頑張ってください。次の更新も楽しみにしてます。 (2020年8月16日 18時) (レス) id: e5f03274fe (このIDを非表示/違反報告)
狐(プロフ) - 投稿楽しみです！頑張ってください！ (2020年1月27日 20時) (レス) id: 96285177cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおい | 作成日時：2019年11月10日 22時
